人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

青春デンデケデケデケ

「ぜひ観て!」と言われつつ、このままでは永久に観られそうにない。有料版のレンタル消費が追い付かないのである(笑)

なので優先順位を上げ、観ることにしたのだ。

長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでしたEE:AE5B1        

         

監督:大林宣彦

キャスト: 林泰文、大森嘉之、浅野忠信(えっ!?)

1965年。

高校一年生だった苧ヌは、ラジオから流れて来たベンチャーズの曲に衝撃を受ける。

そこから、バンドへの道が拓かれた。

仲間を集め、バイト代で楽器を買い、練習を重ねる。

温かい理解者に恵まれ、バンド活動は高校生にありがちな不便を抱えつつも、順調であった。

そんな彼らもやがて3年生になり、それぞれの道へ向かうことになる・・・。

ストーリーには起承転結はなく、主人公苧ヌの回想録とでもいったところだ。

60年代後半の四国の田舎町で突然ロックに目覚める高校生達は、純粋で一途である。

悪い人間など出てこないし、これといった障害が立ちはだかることもない。

ともすれば単調で退屈になりそうな話が、なぜかどこまでいっても心地良い。

人々の温かさ。

若者の持つ純粋さ。

古き良き時代のどこか懐かしいような羨ましいような想い。

それらが染み渡り、気がついたら終わってしまったという感じだ。

音楽に夢中になり、仲間と語り明かした日々。

これは80年代になっても変わることはなかった。

まさに、これぞ「青春」。

ロックだからといって変にカッコつけることもなく、メンバーはどこにでもいそうな純朴な青年だ。

そういったところにも好感が持てた。

ただストーリー性には乏しいので、人を選ぶ作品になるかもしれない。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆