「ぜひ観て!」と言われつつ、このままでは永久に観られそうにない。有料版のレンタル消費が追い付かないのである(笑)
なので優先順位を上げ、観ることにしたのだ。
長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでしたEE:AE5B1
監督:大林宣彦
キャスト: 林泰文、大森嘉之、浅野忠信(えっ!?)
1965年。
高校一年生だった苧ヌは、ラジオから流れて来たベンチャーズの曲に衝撃を受ける。
そこから、バンドへの道が拓かれた。
仲間を集め、バイト代で楽器を買い、練習を重ねる。
温かい理解者に恵まれ、バンド活動は高校生にありがちな不便を抱えつつも、順調であった。
そんな彼らもやがて3年生になり、それぞれの道へ向かうことになる・・・。
ストーリーには起承転結はなく、主人公苧ヌの回想録とでもいったところだ。
60年代後半の四国の田舎町で突然ロックに目覚める高校生達は、純粋で一途である。
悪い人間など出てこないし、これといった障害が立ちはだかることもない。
ともすれば単調で退屈になりそうな話が、なぜかどこまでいっても心地良い。
人々の温かさ。
若者の持つ純粋さ。
古き良き時代のどこか懐かしいような羨ましいような想い。
それらが染み渡り、気がついたら終わってしまったという感じだ。
音楽に夢中になり、仲間と語り明かした日々。
これは80年代になっても変わることはなかった。
まさに、これぞ「青春」。
ロックだからといって変にカッコつけることもなく、メンバーはどこにでもいそうな純朴な青年だ。
そういったところにも好感が持てた。
ただストーリー性には乏しいので、人を選ぶ作品になるかもしれない。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆