人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

夏の勝利

暑い・・・・・・・。油断した・・・・・・。

愚痴らせてくれ。

こんなんで午前中を無駄にして、とても悔しい。

暑い、それだけで、この有様なのである。

暑さに弱く、毎年どうにかならないものかと頭を悩ませていたが、このところ涼しかったのですっかり油断していた。

奴らはそんなに甘くはない。

ひとりでエアコンをかけるのももったいないので、無理をしてしまった。

もう地獄だ。

暑さ自体は、大したことはない。意外と1階の部屋はそれほど暑くはない。

しかし体は耐えられないのである。

頭→暑くない。

体→耐えられない。

このギャップが落とし穴であった。これぐらいなら何とかなると思ったのである。

イメージ的には、砂漠のど真ん中を何時間も歩かされている感じだ。

体にまとわりつくような重さ。

体をしっかり立てることもできず、ヨタヨタと移動する。その先々で横になっている始末だ。

それでも「そんなに暑くはない」という認識なので、これは何かの間違いだという気がしてしまう。

頭が痛い。

思考力がなくなり、何もできなくなる。

こんなんでは、このまま一日終わってしまう。

おかしい。

どうしてこんなことに。

暑いからです。

エアコンを入れ、部屋が涼しくなるにつれ、体にまとっていた重い殻が落ちていくようだ。

頭もスッキリしてくる。

なんだ、暑いだけじゃないか。

私は暑かったのだ。

無駄に戦ってしまった。

夏が終わるまでずっとこんな毎日になるのかと、早くも絶望していた。

ありがとう、エアコン。

夏よ、私は戦わない。あなたはいつも強く、あなたは正しい。

私はひっそりと、エアコンに守ってもらうことにする。

みんな、無理はいかんぞ。

まだまだ夏はこれからである。