ムシャクシャする。
世の中には人を利用する人間と、利用される人間とがいる。
そのふたつに二分されるわけではなく、「利用する人間の前には、利用される人間がいる」ということだ。
彼らは狡猾だ。
弱い人間を見抜くのが上手い。
そして何となく、さりげなく、自然に、それをやってのける。
しかしだ。
弱い人間は、馬鹿ばかりじゃないのだ。分かっていてやられていることもある。
やられてやっているのだ。
それが弱者の弱者たる所以なのかもしれないが、馬鹿とは違う。
弱者と馬鹿は、同じではない。
狡い人間は嫌いだ。
過ちはいい。
私達は、不完全な人間なのだ。
失敗もする。
後悔もする。
寛容でありたいと思う。
しかし、意識的に人を貶めたり利用したりする人間は、私は嫌いだ。
分かっていて、知らんぷりをする。
無邪気を装って、人を傷つける。
そこに計算や自分の意思があるなら、それは許しがたいものとなる。
自分自身が平穏でいるために、私は馬鹿のふりをする。
するとそこに、馬鹿を嗅ぎ分けてやってくる輩がいる。
頼むからもう、これ以上馬鹿を演じさせないで欲しい。
ムシャクシャしている。