人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

勇気の証

いけない事だと分かってはいた。

その危険性も。

だからと言って我慢できるかと言えば、そうでもないのが人間の性であろう。

誘惑に負けたと言ってしまえばそれまでだが、これは「愛」の罠である。

「愛」の前に為す術もないのが、生ける者の定めである。

だから私は危険を省みず、踏み込んでいはいけないその区域に入ってしまったのだ。

実はこれは、初めてのことではない。

もっとはっきり言うと、常習犯である。

何度も繰り返し、痛い目に合いながら、私なりの防御法をある程度確立させたのである。

だから私は、自信を持ってその罪を犯す。

しかし神は、愚かな人間に時々警告を出すのだ。

「『愛』ある人間よ、そなたは『理性』も持ってはいなかったか。」

私は「理性」は持っていたが、その時は「耳」を持たなかった。

その結果である。

顔、ひっかかれましたEE:AEB64EE:AE5A6

エルは抱っこが嫌いである。

中でもお腹を上にして抱かれることが嫌いで、無理強いするとガウッ、フーッなどと言って抵抗する。

虫の居所が悪いと本気で顔をひっかかれたりするのだ。

今、私の顔は、唇からあごにかけて斜めに赤いラインが入っている。

勇気の証である。

愚か者の証か。