人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

深夜のババァ

まー、また良く飲んだわ・・・EE:AEABF

そうなることを見越して金曜日は早めに切り上げるつもりだったのだが、2軒目でいい感じに仕上がり、歩きワインで帰ったもので、土曜日からは毎日二日酔いである。

土曜日はダンナはバンドリハでいなくなるので、私は同級生と飲んだのだ。

場所は新宿だ。

毎度何かしらやらかして帰るので、今回もダンナに私の回収を頼んだのだが、そんなダンナも地元駅前のベンチで爆睡ぶっこいて私の電話に気がつかなかったらしい。

私の方は、3軒のハシゴの末、何とか家には帰れたのだ。

何とかEE:AEABF

気がついたら電車で寝ていて、ふた駅過ぎてしまっていた。

上りもなくなっており、泊まるか歩くかタクシーか、という選択に迫られた。

ダンナはどうしたかと電話をしてみたら、間違えてマエストロのところにかかってしまったのだが、彼は「マンガ喫茶に泊まるなら、同じぐらいの料金でタクシーで帰れると思う」ということを教えてくれたのだ。無駄ではなかった。

なので、少しでも料金を浮かすためにとりあえず家に向かって歩き出したのであった。

全部歩くのは辛い距離だ。まだHPを消耗していない昼間ならまだしも、散々飲んで電車で中途半端に寝た後である。

タクシーに出会えたら乗れる、そう思うことで、何とか歩き出したのである。

果たして最初に停まったのは、普通のワンボックスであった。

相手にも悪いので、「ナンパ」とは言わないでおく。恐らく後ろ姿で引っかかったのだろうから(笑)

私の酒ヤケしゃがれ声でたじろぐかと思いきや、結構しつこかったのだ。

そんな相手を思いやり、「50近いババァに声をかけてしまった」などと気取られぬよう、仕草だけは可愛らしくお断りするのに苦労した。

というか、正直に言うと、「何だよババァじゃねえか」などと言われたら、私がショックだからである。

彼はしばらく粘って諦めて行ったが、それが最初で最後に停まった車となった。

その後何台もタクシーは通ったのだが、たったの一台も停まってくれなかったのだ。もちろん、どれも空車だ。

最初は普通に手を上げていたが、あまりにも誰も停まらないので私の方も色々アクションを変えてみたりもした。

逆方向のタクシーにも手を上げた。

ピョンピョン跳ねて両手を振ったりもした。

頭に来たので中指も立てた。

だーれも停まってくれなかった。

「いつかはタクシーに乗れる」と思いながら歩いていたから、「気がついたら着いていた」というのが救いであった。

どうしてタクシーは一台も停まってくれなかったのだろうか。

背中でババァと見抜いたからか。