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食べるもので季節を感じるなど、私も歳をとったものだ。
この世に生を受けて47年、春の味覚に新たな感動が訪れたのである。
イカなんぞに種類があろうが、私には単に値段であった。1パイ100円以下なら買う。
味だって見た目だって、違いが分からないのだ。それでこれまで不自由したこともない。
たいがい刺身か塩辛にする。それが一番好きだからだ。火を通すと屋台の味になる気がして、家で食べる気にならないのであった。
その日の目当てはイカではなかった。
海鮮鍋の具を物色していたのだが、私の中のレートは何でも100円か半額なのである。なかなか見つからない。
そこでヤリイカだ。半額かつ100円。1パイ200円が100円になっていた。
それにしても、小さなイカだ。初めて買うわ。他にめぼしいものもないので、これで手を打つことにする。
そして家に帰ってこの小さくてしみったれたイカをおろしていたら、んん??
透明の軟骨のようなものに守られるように、卵が入っていたのであった。
こ、これは食べられるのか??
調べてみたところ、醤油で味付けするだけで凄く美味しく食べられるそうである。
こういう珍味っぽいの、好きねEE:AE595
包丁で掻き出し、醤油をたらして混ぜる。そもそも小さなイカなので、大した量にはなりはしない。
これが、激ウマでしたわEE:AE478ねっとりとろける食感。温かいご飯と一緒に食べるとたまげる旨さであった。
これに味をしめて、また私は値下げの時間帯に同じスーパーに行ってみたのだ。
あるあるEE:AE5BE
2ハイのパックしかなかったが、半額で200円。
いいよいいよEE:AE5BEヤリイカヤリイカEE:AE5BE
今度は1個ハズレね、卵入ってるのは1ハイだけであった。
それでも刺身にしたら、こちらもねっちょりとろけてとっても美味しい絶品だったのだ。
ゲソは塩辛にしてみたが、これはダメだ、ワタが臭いEE:AE5B1
まだまだ私の知らない味覚がある。
この春の発見は、まだ続く。