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ボーナスが入った時、思い切ってねだったのだ。そうでもしないと手に入らなさそうだった
のである。
それは3500円のTシャツであった。
Tシャツどころか、ジーンズであろうと洋服は1枚1500円以下と考えているのだ。これは相当な高級品である。
そして「Tシャツ」というポジション。
それじゃなきゃダメなの?と聞かれれば、「それだから欲しい」のだ。特別なTシャツなのである。
「あの~、この間頼んだTシャツ、今いいかなぁ??」
先日のライブの日だ。
Pのカウンターで、今や立派にマスターの代わりを務めているちーちゃんに聞く。
ちーちゃんはちゃんとそのサイズをとっておいてくれたようで、レジ袋から出してくれた。
POPROCKTシャツである。
黒地にロゴが入った、紛れもない久米川POPROCKのTシャツだ。
これは以前マスターがデザインを募り、その中から選ばれたものである。
私もダンナも落選したというある意味屈辱のTシャツでもあるのだが、それが理由で着なかったのではない。単に高くて手が出なかっただけである。
しかし常連さんがひとり、ふたり、と着るようになると、どうも自分は本当のPOPROCKERではないような気がしてくるのだ。
私は仲間じゃない。そんな疎外感を感じるようになり、とうとうダンナにねだったという訳なのだった。
そして晴れてライブの日に購入、すぐその場で着た。チョー嬉しい。
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やがて暗くなってきたかどうかという頃に、一中バンドのスーさんが現れた。
彼はすでに混み合っているフロアを縫うようにこちらに進んできて、袋をひとつ、無言で私に差し出した。
私はそれが何だかすぐに分かった。実は楽しみにしていたからである。
スーさんの知り合いに、ミュージシャンのローディーをやっている人がいるらしく、ライブで売られているTシャツをたくさんくれることがあるそうだ。
その時スーさんはイーグルスのTシャツを着ていて、「でもなんかすごいデカいのが1枚あって、オレあれ着ないから、欲しい?」と言ってくれたのである。
Tシャツなんて、大きくて困るものではない。そのXLサイズのTシャツを、実は私は待っていたのであった。
ところがスーさんはその時酔っていたのか普通に忘れたのか、全然くれる気配がない。
まぁこちらは貰う側だ。待つより他はなく、ダメなら諦めるしかない。
で、柔らかい袋である。中身はまさに、イーグルスのTシャツであった。XLだ、POPROCKの上から着てしまった。
ぽ子、イーグルスのTシャツを着て、ビートルズを演るの巻。
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そしてプログラムは全て終わり、セッションタイムに入った頃だろうか。「やすべえさん」が来た。
「やすべえ」は男の名前だが、れっきとした女性だ。なぜだか知らないが、「やすべえ」と名乗っている。
最近頻繁に会うようになったやすべえさんは、「今度持って来る」と言っていたのだが、私の姿を認めると一度店を出て、本当に持って来たのだった。
それは、洋服である(笑)
やすべえさんは小柄な女性なのだが、大きくて着れない服があるから、良かったらどうぞ、と言っていたのであった。
袋の中には、軽く10枚以上の服が入っていた。
この日一日で、たくさんの洋服が私めがけてやってきたのだ。
収入のない専業主婦は、嬉しい。
次のターゲットは、娘ぶー子である。