あんまり小難しいことは考えないでそこそこハッピーにやっているつもりだが、時々ひどく無気力になることがある。
まぁハリキリ過ぎているんだろうと思う。
専業主婦になると、「休む」ということが後ろめたく感じるものだ。
その上「休んでると思われているんじゃないか」という不安が「休んでいると思われないようにしなくては」という気持ちにさせ、頑張らざるを得なくなる。
しかし家事なんて、頑張ったところで目に見えるものはさほどないのである。
・・・と、こんな風に考えると無気力になってしまうので、その辺は自分でもコントロールするようにしている。
「やらなくてはならないこと」と「やりたいこと」が一致すればいいのである。
洗濯も掃除も片付けも、私がやりたくて好きでやっているのだ。
床を拭いたらこんなにきれいに!!ああ、楽しい!!
私の気持ちひとつである。主婦業に罪はない。
しかし私は機械ではない。たまには理屈抜きで無気力にもなる。
あぁ人間だったんだな、こんな日もあろう、ぐらいに思うようにするが、そんなんで今日はどうも「人間らしい日」のようである。
何かをやろうとすると、体の内面からものすごい抵抗を感じる。
しかしスケジュール帳には、30分刻みで今日の予定が入っているのである。
やらなきゃと思うほどに、苦痛を感じる。「やりたいこと」と一致していない。
やらなきゃならないことは、所詮やらなきゃならないことでしかないのだ。
自分の嘘つきめ、働かすために騙しやがって。
時間が経ち、スケジュールに遅れが出てくると、今度は焦ってくる。
焦るほどに、「やらなくてはならないこと」の義務感が際立ってきて、ますますやる気が削がれていく。
これはいかん。立て直さなくては。
何か楽しいことを考えよう。楽しいことが待っていればいいのだ。そのために私は頑張れるのである。
しかし、なにひとつ思いつかなかった。
食べ歩きのことも、休日のことも、欲しい物のことも、心を浮き立たせはしない。
今やりたいことは何だ?
時間ができたらやりたいことはたくさんあったはずなのに、今はそのどれもが輝きを失っている。
ゲームどうだ、ゲーム。
はぁ、ゲームですら面倒である。
どうやら救いようがないらしい。
最後の手段だ。
これも気が進まなかったが、パソコンを立ち上げ、通販のサイトを開く。
買い物かごに入れるまでは、タダである。
夢でいいのだ。躊躇する必要はない。
私は思いのたけ、欲しいと思う物を買い物かごに入れていった。
「この野郎!」、「この野郎!」、何に対する悪態か分からないが、そういう思いを込めた方がスッキリするような気がする。
30分ほど擬似散財をしたが、サイトを閉じるとまた無気力感が襲ってきた。
しぶてーのー。
まぁ健康な人間である証拠だ。良かった良かった、超嬉しい。
こんなことは初めてではない。経験上、何日も続かないことは分かっている。
天気の移り変わりみたいなものだ。
明日を待つ。