人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

人間であることの再確認。

あんまり小難しいことは考えないでそこそこハッピーにやっているつもりだが、時々ひどく無気力になることがある。

まぁハリキリ過ぎているんだろうと思う。

専業主婦になると、「休む」ということが後ろめたく感じるものだ。

その上「休んでると思われているんじゃないか」という不安が「休んでいると思われないようにしなくては」という気持ちにさせ、頑張らざるを得なくなる。

しかし家事なんて、頑張ったところで目に見えるものはさほどないのである。

・・・と、こんな風に考えると無気力になってしまうので、その辺は自分でもコントロールするようにしている。

「やらなくてはならないこと」と「やりたいこと」が一致すればいいのである。

洗濯も掃除も片付けも、私がやりたくて好きでやっているのだ。

床を拭いたらこんなにきれいに!!ああ、楽しい!!

私の気持ちひとつである。主婦業に罪はない。

しかし私は機械ではない。たまには理屈抜きで無気力にもなる。

あぁ人間だったんだな、こんな日もあろう、ぐらいに思うようにするが、そんなんで今日はどうも「人間らしい日」のようである。

何かをやろうとすると、体の内面からものすごい抵抗を感じる。

しかしスケジュール帳には、30分刻みで今日の予定が入っているのである。

やらなきゃと思うほどに、苦痛を感じる。「やりたいこと」と一致していない。

やらなきゃならないことは、所詮やらなきゃならないことでしかないのだ。

自分の嘘つきめ、働かすために騙しやがって。

時間が経ち、スケジュールに遅れが出てくると、今度は焦ってくる。

焦るほどに、「やらなくてはならないこと」の義務感が際立ってきて、ますますやる気が削がれていく。

これはいかん。立て直さなくては。

何か楽しいことを考えよう。楽しいことが待っていればいいのだ。そのために私は頑張れるのである。

しかし、なにひとつ思いつかなかった。

食べ歩きのことも、休日のことも、欲しい物のことも、心を浮き立たせはしない。

今やりたいことは何だ?

時間ができたらやりたいことはたくさんあったはずなのに、今はそのどれもが輝きを失っている。

ゲームどうだ、ゲーム。

はぁ、ゲームですら面倒である。

どうやら救いようがないらしい。

最後の手段だ。

これも気が進まなかったが、パソコンを立ち上げ、通販のサイトを開く。

買い物かごに入れるまでは、タダである。

夢でいいのだ。躊躇する必要はない。

私は思いのたけ、欲しいと思う物を買い物かごに入れていった。

「この野郎!」、「この野郎!」、何に対する悪態か分からないが、そういう思いを込めた方がスッキリするような気がする。

30分ほど擬似散財をしたが、サイトを閉じるとまた無気力感が襲ってきた。

しぶてーのー。

まぁ健康な人間である証拠だ。良かった良かった、超嬉しい。

こんなことは初めてではない。経験上、何日も続かないことは分かっている。

天気の移り変わりみたいなものだ。

明日を待つ。