果たしてぽ子は6時に起きるのか!?
昨日は火曜日だが、休日前だったからポジション的には金曜日である。
日付が変わっても、ダンナと飲みながらネットゲームに興じていた。
一方、その時間になっても娘ぶー子はまだ、「こりゃ今日も寝れそうもない」とバタバタしていた。
大学の学園祭が近く、このところダンスサークルの練習でほとんど家を空けている。
やっと帰ってきたと思ったらろくすっぽ寝ておらずクタクタだ。
そこで「明日の朝、荷物が重いので駅まで車出してくれたりしたら嬉しいんですがEE:AE4E6」と哀願されていたのである。
これからまた3日間の合宿的練習に入るらしく、旅行用のスーツケースがひとつ。
しかしだよ、あなたの親はサンタイザベル・ぽ子なのだよ。
今夜はとことん飲むから、6時になんて起きる自信がない。
「運が良かったら、送ってあげられるかもしれない・・・。」と曖昧に答えておいた。
答えた後にネットゲームで中型のモンスターを3体倒し、大型のモンスターを1体倒す。
ごめんね、ぽ子で。
パソコンの電源を落としたのは、2時半である。
グラスに残ったウーロンハイを、グイッと一気に飲み干した。
起きた・・・EE:AEB64
「送っていく」と言って送れなければ罪悪感があるが、「送れない」と言って送ってあげれば感謝されるのである。
そもそも起きる自信もなかったが、「無理」と言っておけばどっちに転がっても私は傷つかないで済むのである。
しかしさすがに母親としてのプライドもあったので、頑張って起きた。
酒は一体、何時間で抜けるのだろうか。
ああいうのも飲酒運転になるのだろうか。
再び布団に入り、次に起こされたのは10時半であった。
「飲み過ぎた・・・。」とダンナがジュースを持って寝室に入ってきた。
しかし外は快晴。
新しいカメラを買ったはいいが、週末は天気が悪いか二日酔いかで、まだウォーキングに出ていなかったのだ。
サンタイザベル・ぽ子、6時に起きて娘を送り、10時半に起きてお台場に向かう。
海辺に出ると、どこまでも空は青く、陽の光は暑いほどであった。
来て良かった、ハイネケンのプルタブを開ける。
犬の散歩、ウィンドサーフィン、釣り、ピクニック、ジョギング・・・。
色んな形の平和が、そこにあった。
お台場は洗練された街だ。
まるで海外にでも来たような気持ちになる。
などと迂闊に口に出すと、「じゃあぽ子の海外旅行はこれで終わりね。」と言われるので黙っていたが。
海岸沿いをただただ歩き、「遠いから歩けないよ」と言っていた最後の目的地・テレコムセンターまで気がついたら来ていた。
ここの展望台で、夕焼けと夜景を撮る事にしていたのだ。
展望台に上がると、カップルが何組か、そしてカメラ野郎数人。
いい言い方をすればここは穴場なのだが、つまり地味な展望台なのである。
純粋に夜景を楽しみたいカップルかカメラ野郎ぐらいしか来ないのである。
そして私はダンナと来たが、ポジションはカメラ野郎サイドなのだろう。
首からカメラをぶら下げて、獲物を狙うハンターのように、いいアングルを探していく。
港が見えるポイントがあったのでそこに陣取ったのだが、チラッと奥のほうにカメラを構えている人が見えた。
ダンナは別の場所にいたので、距離を置いてカメラ野郎が並ぶ形になってしまった。
ギュー・・・、バシャ。
一眼レフ特有のピントを合わせる音の後に、シャッターが下りる音が響いてしまった。
厳密に言うと、私のカメラは1回撮るのに「バシャバシャ」と2回音が鳴る。
ハロー、カメラ野郎。隣に来たけどヨロシクね。
そして彼の返答は、
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャEE:AE5B0という機関銃のような超連写(モンハンでは速射に相当する・笑)であった。驚いた。
す、すみません、にわかカメラ野郎が隣に来てしまってEE:AEAD9
恥ずかしくなって席を立つと(地味な展望台だが、しゃれたイスとテーブルがちゃんと置いてあるのだ)、バズーカのようなどでかいレンズのついたカメラを、ちゃんと三脚にセットして撮っている男性が見えた。
ダンナのいるところに戻ると、そこで日没を待った。
他にもカメラ野郎は現れ、去っていったのだが、ついに私は自分と同じカメラを持った人と出会うことができた。
私のカメラは見るからに「アレ」とすぐ分かるもので、ちょっと不真面目なカメラなので一部ではすこぶる評判の悪い機種である。
それだけにユーザーが少なく、仲間に出会えるとほのかな連帯感が芽生えるという話を聞いたことがあった。
私も早く出会いたかった。
そして今日、出会えたのである。
その時がきたら、軽く会釈をしたり笑いあったりするんだろうか。
私は時々想像した。
してもいい、そこまで思っていた。
しかしその白馬の王子は、高校生ぐらいのニキビヅラの少年であった。
別にニキビヅラは構わないが、どうやら日本人ではなかったEE:AEB64
ダンナを挟んですぐ向こう側に座ったその少年は、私のカメラと全く同じ音を出しながら、似たような風景をSDカードに収めて帰っていった事だろう。
日が沈むまでに私はイスに座ったまま寝てしまったが、目が覚めたらダンナはもう夜景をバシャバシャ撮っていた。
私も遅ればせながらそれに続いたが、窓ガラスに非常口の案内板が反射してクッキリ写り込んでいた。
何枚か撮ったが上手く撮れず、結局望遠レンズをつけたまま展望台を後にした。
その後アクアシティまで戻ってレインボーブリッジを撮ったが、上手く撮れないのはどうやら環境のせいではなく、腕のせいだと分かっただけである。
バッテリーが切れる寸前まで撮ったが、見るのが怖い22時30分atぽ子家with酒。