私は非常に焦っていた。
一日で一番忙しいのは、出勤時である。
大概準備が間に合わずバタバタしているが、時間があればあったでのんびりしてしまう。
結果、出勤5分前は、「っんだよ、ヤローEE:AE4E5」などと言ってその辺の邪魔なものを蹴っ飛ばしたりしている素のぽ子となる。
何をやっても時間的な読みが甘く、予定通りにいかない上に、学習しない。
よってこうして毎日、小学生のクソガキみたいな昼になっているのだが、ああ、思えば全く変わってないな、私。
情けない話だが、私は小学生の頃から遅刻の常習犯であったEE:AEB64
時間が足りなくなるのだから、何かを捨てなくてはならない。
できればゴミとか過去を捨てたいが、ここで捨てなくてはならないのは「予定」である。
良く捨てられる予定は、
EE:AE4DAゴミ捨て(だから捨てたいんだってEE:AE4E6)
EE:AE4DAエコバッグを持って行く準備
EE:AE4DA歯磨き・丁寧バージョン
EE:AE4DA皿洗い
EE:AE4DA猫のトイレ掃除
EE:AE4DA明日の献立考える
・・・あたりである。
これだけの予定を捨てても、時間に余裕はない。
12時43分までに出れれば理想的なのだが、この時間までに家を出られることは稀である。稀EE:AEB64
全く反省していないので今日も忙しい昼となるのだが、記録的な慌しさであった。
原因は、下ごしらえ中の肉の解凍が間に合わなかった事と、小玉ねぎ約40個の皮むきに手こずった事である。
その結果、解凍した肉を、着替えながら炒める事になってしまった。
もう捨てられる予定がない。
そうなると同時進行するしか道がないのである。
裸で肉を炒めるが、肉はカレー用のブロック肉なので、絶えずかき回す必要はない。
Tシャツ(寒いっちゅーにEE:AEB64)を着てはキッチンに戻り、靴下を履いてはキッチンに戻る。
時々かきまわして、表面が焼けるまでその繰り返しだ。
昼ごはんの時間も、大きくずれ込んだ。
今日の昼はよりによって、ご飯+ブリ大根+かぼちゃのスープ、と珍しくまともなもので、ラーメンのようにズズッとすすって終わるものではなかった。
しかし時間がないのである。
私はあり得ないほど大口でご飯をほおばり、ブリのかまの部分を口に入れてはスイカの種のように骨をブッEE:AE4F4と吹き出した。
スープは一気に飲めるように、冷えたままだ。
最後には右手は箸でブリ、左手は手づかみで大根を口に放り込んだ。
時間がない。
私は家の中を走る。飛ぶ。
表現ではない、本当なのだ。
物をよける時間がないので、飛び越すのである。
慌てているので、壁に掛けた鍵が他のキーホルダーと絡まって取れなくなる。
カッパのファスナーが壊れる。
それどころじゃねぇのだEE:AE474仕事、増やすんじゃないEE:AE4E5
今日の午前中は何となく時間に余裕があり、ゆったりと過ごしていた。
これも片付けの一環としてだが、携帯にシールを貼ったり焼酎のストラップをつけたりしていたのだ。
あの時間EE:AEB52
あの時、出勤の準備をしているべきであった。
娘ぶー子も似たような朝を送っていて、そのたびに「前の晩のうちに支度しておきゃいいのに」と思うのだが、てめーに返すわそれEE:AE4E6
それでもきっと、変わらないのだろう。
明日もあさっても、30年前と同じおでかけ風景である。