土曜日の「P」は超混みであった。
そんな中、イスを4つも使って寝ていたダンナである。
サリー夫妻と飲んだのだ。
久米川。
この日会社で私とバトル中のパート仲間も飲み会を企画していたらしいが、何と偶然同じ店の隣の席であった。
私たちは個室だったので姿は見えなかったが、向こうに参加していた上司アンガがタレコミのメールをくれたのだ。
パート仲間は恐らく私の悪口を言うために召集をかけたと思われるが、「ここに私がいることは絶対に言わないで」とアンガに頼むと返事は「笑い声ですぐにバレました。丸聞こえです」と来た。
こっちはこっちで姿が見えないのをいい事にサリーのダンナが「くーそばばあ~!!」
と連呼し、もう可笑しいやら怖いやら(笑)
2時間の飲み放題でもういい感じに仕上がっていた。
中でもダンナの壊れっぷりは凄く、上司アンガを連れてきてしまったりして驚いた。
そして「P」である。
サリーのダンナはムッチャクチャ上手いドラマーである。
いつか一緒に「P」に行きたいと思っていたが、早速である。
どういう流れかは分からないが、彼もやはりステージに上がり、叩き、歌っていた。
私とサリーはあっちこっちにフラフラ出向いてはくっちゃべって過ごしていたが、今思うともうかなり酔っていた。
そうだ、ダンナは??と思い店を見渡してみたら、彼はひとりでポツンとテーブル席に座っていた。
おっと、ほったらかしてしまった。
おーい、寝てるのか?と声を掛けようと顔を覗き込んでみたら、服がゲロまみれでぶったまげた。
怪談などにある、幽霊に声を掛けてしまった時の驚きに似ている。
服が汚れてしまったので脱がせたが、裸じゃ可哀相だと思ったのだろう、私は自分の着ていたGジャンを彼に着せたのだが、そのGジャンは女性物の丈のうんと短いボレロのようなもので、ダンナは「裸に丈のうんと短いGジャン」というスタイルになってしまった。
今思うとムッチャクチャ笑える画だが、その時は酔っていたせいか誰もその可笑しいことに気づかなかったのだ。
それが可笑しくてまた爆笑である。
さすがにこの格好は可哀相では、という事に気付いたサリーダンナが、彼の着ていたシャツをその上から(その上から・笑)着せてくれたようだが、ボタンは全部開いたまま、これがまたサリー夫妻いわく「超上手そうなロッカー風か単に変な人」であり、さらに爆笑だ。
そんな感じで昨日の「P」は大変混んでいて、ステージに上がる余地もなかった。
そのお陰で恥は女性客とキスをしたことぐらいで済んだが、落ち込んだのはダンナである。
近いうちに「P」に謝りに行く、と言ったのでヤッホーEE:AEB86の巻だ。
朝起きたら、なぜか下着姿であった。欧米人か(笑)
私もダンナも早い段階から記憶をなくしてしまっていて、支払いをどうしたのかが分からない。
サリーのところに謝りに行った時に聞いて清算するつもりだったのだが、サリーもサリーダンナも覚えていなかった(笑)
仕方がないので財布に残った金額で想定して清算する事にしたが、「みんな、やっちまったなぁ」的な喜びである。
この連帯感。
みんな足並みを揃えて酔うのが理想である。
二日酔いだ。
サリーからはまた飲んでいるというメールが来たので、こっちも負けちゃいられない、無理して飲もうと言うところである。