上司グッティ氏が、絶対に言ってはならない非常にいけない差別用語を自前のオチャラけたメロディに乗せて歌っていた。
残業のない５時半前の、穏やかな時である。
私もそれを歌いながら、軽やかに階段を下りて下駄箱に向かった。
「楽しみッスね。」
「はい～！ヤッホーのハッピーです。」
仕返し、と言うのとはちょっと違う。
交換条件、というと意地の悪い響きだが、「それなら私も遠慮なくひとつ・・・。」というところである。
ダンナは今週、飲み会が２日ある。
恐らく年内２回となるだろう２回である。
これだけゴネてイヤミを言ってスネて、挙句に当然のように「じゃあ私も」である。
気の毒っちゃ気の毒だが、今となってはこんなチャンスを生かさないと、堂々と飲みに出られないのである。
こっちも必死だ。
そんな訳で、ダンナのいない金曜の夜、こちらも新年会となった。
年末の忘年会以来である。
「そんなに時間、開いてないじゃん」と思われるかもしれないが、会社の飲み会トータルに対しては、ダントツ出席率は低いのである。
私には「超久しぶり」である。
ウキウキと会社を後にした。
そして今夜だ。ダンナはいない。
「じゃあ明日も飲みに行く」と、飲み会の話を切り出された当初は息巻いたが、昨日の今日である。
会社に行ってみると、みんな昨日も飲んでたようなので、外で飲むのは諦めた。
じゃあどうする？
いいや、私も飲み会だ。
家飲み、ひとり飲みだが、こうなったら飲み会にする。
ちょっといい酒を買って、美味しそうなツマミを買い込んで、風呂から上がるなり飲んでやる。
どんなにフンパツしたって、外で飲むよりは安いだろう。
おっ、何か楽しみになってきたぞ。
私は仕事に行く前に、テーブルの上にゲームの攻略本と通販のカタログを出していった。
ヒャッホー！！モンハンフロンティア！！
ヒャッホー！！ニッセン・ベルメゾン！！
しかし実際に買って帰ったツマミは、結局値下げされた惣菜と焼くだけの肉である。「値下げされた」は「焼くだけの肉」にもかかるので。
つくづく貧乏性である。
予定では生ハムとかちょっといいチーズにシャンパン（ハマッている。安くない。）あたりでキメたかったのだが、結局娘ぶー子の好きな筑前煮的煮物３種にうなぎと味付き肉２種と、野菜がないので（私は煮物は食わん）ひと袋１２８円のサラダだ。
しかしだ。
肉のうちひとつは、霜降り牛肉である。３０％引きだが。
これに豚肩ロースの味付け肉（３０％引き）とうなぎがメインだ。
想像力が豊かな方、もしかしたら普通は分かるのかもしれないが、あまりに脂っこくて全部食べられなかった。
口の中がキトキトするので、サラダをそのまま一緒に口に入れた。
嫌いな野菜である。
なんでそこまでしてこんな脂を。
それらを流し込むのは、いつもの発泡酒と、いつもの安ワインソーダ割りである。
どこもスペシャルではない。飲み始めた時間以外。
ひゃい～、もう、ひとりでいい感じです～～EE:AEAABEE:AEAAB
まだ９時前だが、どうすっかの。
ひとりで超寂しいEE:AEB68
EE:AE48BEE:AE48Bその後EE:AE48BEE:AE48B
ダンナの飲み会は、超つまんなかったそーです。
かわいそーに、ごめんなさいですぅ・・・EE:AE5B1
