月曜日だ。
目下私の最大の壁である。
正月から心を入れ替えたが、どうしてもこの月曜がネックになっている。
この1日を有意義に使えれば、私の1週間はもっと充実したものになるはずである。
具体的に言えば「そんなに寝るんじゃない!」という事だ。
それでもギリギリ洗濯と掃除をするようになったので自分を甘やかしてきたが、今日など別にそれほど眠くもなかったのだ。
もう「月曜だ」というだけで、精神的にダメだ。
この部分を何とかしなくてはならない。
で、眠くもないのに何で寝ていたかというと、例の「再放送」である。夢の再放送。
私はその男の視線にただならぬものを感じていた。
言葉にはしないが、分かるのである。
こいつ・・・。私に惚れている。
有名人である。
あるまじき事態である。
私は彼の気持ちを分かっていながらも、気付かないふりをしてやり過ごす。
いや、やり過ごした理由は彼が有名人だからではなかった。
理由は彼が
管直人だったからである。
もしかしたら彼は有能な政治家かもしれないが、彼にラブEE:AE595ビームを送られて嬉しい女性は、そういないだろう。
私は困惑していたが、彼を傷つけたくなかったので曖昧な態度をとっていた。
しかしある日、ナオトが洋服屋で明らかに若作りして、ピチピチのTシャツをウキウキしながら選んでいるところを見て、萎えた。
ダメだ、私はこの人を絶対に愛する事はない。
私はナオトと飛行機に乗っていた。
理由は分からないが、新婚旅行ではないのは確かだ。
この飛行機が、飛び立ったと思ったら酷いのである。
以前私は「エースコンバット」という戦闘機を操縦するゲームをやった事があるが、初めて操縦した時のような恐怖である。
とにかく高度が低すぎる。
普通に街中を飛んでいるのだ。
おのずと障害物が多くなるが、右の高速道路にぶつかりそうになって左によけると、左のビルにぶつかりそうになる。
もうダメだ、死ぬ。
恐怖で私の理性はぶっ飛んで、つい隣のナオトにしがみついてしまった。
死を予感しながらも、「ああ、勘違いされる・・・。」と思っていた。
結局飛行機は空港に戻ったが、なにやらどこかの部品がおかしかったようで、交換するという。
ちょー、もう交換とかいうレベルじゃなくて、この飛行機そのものをやめてくれ!!と再び恐怖に陥る夢であった。
そんな夢を再放送。
私は思いっきり後悔した。
もう再放送の機能はなくてもいいから、もっと安くして欲しい。
あ、しまった、ついいつもの買い物風になってしまったが、つまりもう再放送の機能は私には必要ない。
しかも私は、録画機能も持っているのだ。
これも危険だから、必要ないんだけどなぁ。