人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

地獄の1200

深夜1時40分、ゲーム、ログアウト。就寝、2時。

起床、5時半、娘ぶー子に朝ご飯。昨日のシチュー。

ね、

眠い。

ソファに座って目を閉じる。

起きた方が楽なんだよ、ぽ子。

今ちょっと我慢するだけなんだよ、ぽ子。

昨日の私が今日の私に告げる。

頭では分かっているが、体はそんなに理性的にできてはいないのだ。

ダンナが起きてくるまで、お願い、約束します。

自分に約束。

今日は午前から出勤である。

なのでせっかくやる気になった家事も、あまり時間がない。

しかしこの時間のなさが燃えるのだ。

人生、軽く障害があった方が前進するものである。

洗濯と皿洗い、軽い片づけをしただけで時間になってしまった。

しかし気分は上々である。

あぁ、後ろめたくないって気持ちいい。

晴れ晴れと出勤。

その後、自分の大きな失敗に気付くのだ。

私が最初に与えられた仕事は、単純作業の座り仕事であった。

綿棒に薬品をつけ、それを製品にひたすら塗っていく。

3センチ程の長さを1個につき2ヶ所。

それを600個。つまり1200ヶ所。

しかしそんな数をこなすまでもなく、私はすぐに眠くなった。

地獄である。

恐らく1000ヶ所ほどは、睡魔との激しい戦いの中の作業であっただろう。

昨日たまたま上司グッティ氏と言い合ったのだが、仕事中一番辛いのは、疲れや忙しさではなくダントツ「睡魔」である。

私はスーパーウーマンではない。

寝不足すれば、それだけ呆気なく眠くなるのだ。

しかしこんな、座るなり眠くなるなど初めてのことである。

あかん、ちゃんと配分しないと変な所に睡魔が来てしまう。

クラクラしながら600個の製品に薬品を塗り終わると、その後は幸いずっと立ち仕事であった。

お陰で帰宅後風呂に入るまで睡魔から逃れることができたが、入浴中の睡魔も辛いものがあった。

息苦しくて眠れないのだ。

とうとう、半分閉めた湯船のふたに突っ伏して寝てしまったが、決して気持ちのいいものではなかった。

風呂から出たら見事に、お湯に浸かっていた部分だけ赤く染まっていた。

バクのようにツート-ンになった自分を見て、何だか情けない気持ちになる。

風呂なんかで寝るからだ。

残業を見越して、昨日のうちに惣菜を買ってあった。

そこへダンナも仕事帰りに好きなものを買ってきたので、凄いラインナップになったのだ。

フライドチキン、ローストポーク、スペアリブ、ハンバーグ、豚ロースのスパイス焼き。

そんな物をつまみながら飲んでいたが、やはり、眠い。

金曜の夜だというのに、ここで寝る訳にはいかない。

頑張るぞ、ハハハEE:AEB64