人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ザ・マジックアワー

「あんなに宣伝してたのに、知らなかったの!?」と言われてしまった。

ハイ、知らなかったデス。

この頃邦画づいている。

            

    

   監督:三谷幸喜

   キャスト:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行

ボスの愛人マリに手を出した事がバレてしまった備後。

マリと共に海に沈められる運命であったが、「デラ富樫に会わせる!!」と約束して猶予を得る事に成功する。

しかし、あたかもデラ富樫が親しい友人のように言ってしまったが、一体それは誰なんだ??

謎の殺し屋であった。

幻のスナイパーと言われ、その彼の居所はおろか、素性すら闇の中である。

猶予は1週間。

無駄に時間だけが過ぎていくが、いい事を思いつく。

誰も知らない謎の人物なら、顔だってわからないじゃないか。

誰か適当に売れない役者を騙して連れて来よう。

「自主制作の映画で、シナリオもなくアドリブで自由に撮っていく。」

自分の才能を誰にも買われず行き詰っていた俳優・村田には魅力的な話であった。

内容はギャングもののハードボイルド。村田の夢の役どころである。

こうしてボスの前で片や芝居が、片や命を賭けた駆け引きが始まる・・・。

もう最初から最後の瞬間まで余すところなく楽しんだ。

芝居だと信じて暗黒界のボスを目の前に強気な主人公を演じる村田、何かおかしいものを感じながらもその迫力に圧倒されるボス。

ピッタリはまっていて爆笑の連続だ。

どのキャラクターもワルになりきれず、どこか抜けていたり優しさがあったりするあたりが微笑ましいが、ヒヤヒヤドキドキとスリリングな場面もあったりして、目が離せない。

コメディだとラストでガッカリする事が多いが、これは無理にきれいにまとめたりせずに、最後まで笑わせてくれて気持ちがいい終わり方だった。

勢いやノリだけのバカバカしい笑いではなく、ちゃんと根拠のある笑いなので、ハズす事がない。

邦画だったら一番かも!?と思うほど面白かった。

ぽ子のオススメ度 ★★★★★

ダンナのオススメ度 ★★★★☆ 笑いありスリルあり

ぶー子のオススメ度 ★★★★★ 三谷幸喜マンセー!!