人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

ラヂオの時間

自分自身気に入った事もあるが、オススメも多かった三谷幸喜作品。

なかなか手元に届かないので、忘れていた。

            

    監督:三谷幸喜

    キャスト:唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、戸田恵子

一般公募から選ばれた最優秀作品を、ラジオでドラマ化することになった。

生ドラマという、斬新な試みである。

リハーサルまでは順調に終わったが、本番の時間が迫る中、ドラマの主人公役・千本のっこが例によってワガママを言い出すのだ。

「パチンコ屋の主婦なんて嫌。ニューヨークの女弁護士にして。」

彼女なしではドラマが成り立たない。

プロデューサー牛島の使命は、無事に番組を終らせる事である。

本番を数時間後に控えながら、彼は脚本を書いた主婦・鈴木みやこに「舞台を熱海からニューヨークに今すぐ書き換えてくれ」と無理を言い出すのだ。

しかし、1ヶ所を書き換えると他の部分に無理が出てしまう。

その上、次第にワガママになっていくキャストにスタッフ。

辻褄を合わせるには脚本を書き換えるしかない。

涙のエンディングの恋愛物語は、どんどん姿を変えていくが、とうとう収拾のつかないまま時間が来てしまう。

いやぁ、笑った(笑)

「そんなムチャな」というツッコミが何度入ったことか。

ちょっと古い作品のようだが、この手の笑いは色褪せる事はない。

キャストも個性が光っていて、憎たらしくてもどこか憎めない。

特に主婦・鈴木を演じた鈴木京香の表情が素晴らしく、非常に好感を持った。

凄く面白かった。

何でこんな話を考えつくんだろう??

もうないかな?三谷作品は。

ぽ子のオススメ度 ★★★★★

ダンナのオススメ度 ★★★★★

キャストのわがままでどんどん書き換えられていくシナリオの行方が、気持ちを引きつけた。

ムチャクチャだけど何とかなっちゃうところが笑えた。