目覚しが鳴る。
布団から手を伸ばす。
さみ~~。
ねみ~~。
あ。
寝れたじゃないか。
平日の寝不足のストレスから、目が覚めると反射的に、ちゃんと寝れたかどうか考えてしまう。
どうやら勝った。
月曜の夜に寝れるなんて、非常に珍しい事だ。
やほ~~~!!
起きますよ、起きますよ、寝たんだから起きますよって。
とにかくなかなか寝付けないので様々な方法を試してきたが、現在は「極限まで起きている」作戦に出ている。
いつも寝る前には本や雑誌をベッドで読むのだが、もう眠くて手が本を支えられなくなるまで起きているのだ。
試練である。
忍耐である。
もう起きていることが本当に苦痛になって、初めて電気を消すのだ。
するとあっちゅー間に寝ている。
とは言ってもこの作戦で勝ったのはまだ2度目である。
単に眠くなっただけで切り上げたら、やはりダメだった。
もう血ヘドが出るほど眠くならなくてはダメなのだ。
その努力あっての勝利なのだが、そんなに起きてて一体何時になっているのだろうか。
果たして寝つきが悪いのとどちらが睡眠時間が長いのか、定かではない。
まず昨日はDVDを観ている時点でヤバかった。
日曜に観たものだが、私だけほんの序盤で眠りこけてしまい、遅れをとっていたのだ。
結果、たったひとりでサスペンス映画を観る事になってしまったのだが、まさかまた眠くなるとは。
だいたい「寝ちゃいけない」という時に限って眠くなってしまうのだ。
朝のゲーム、仕事の勉強会、一番キツいのは仕事中だ。
立ち仕事の時はそんな事にはならないが、座り仕事も多い職場だ。
私のしている仕事は「バリをニッパーで切る」というおっそろしく単純な作業である。
もちろん単純だが、注意しなくてはならない事も多く、片手間にできるものではない。
しかし注意しなくてはならない事も多く、片手間にできるものではないが、おっそろしく単調なのだ。
同じ製品が何百と続くと、だんだん眠くなってくる。
2時前後がピークだ。
目玉が勝手にグルングルン動き出す。
手に持っていた物が落ちそうになる。
あの一瞬の浮遊感は、もしかして寝てたんじゃないか?
あれがイヤで寝不足したくないのだ。
これまでは体を使う仕事をしていたので寝不足など屁でもなかったが、あんな思いはできればしたくはない。
そのプレッシャーで眠れないのなら、私の不眠の原因は仕事という事か。
「眠れなくてもいいや」と開き直れ、というアドバイスも良く聞くが、それで本当に眠れないで朝が来た時の気持ちは、決して「いいや」ではない。
眠れなくてもいいやで眠れるほど、世の中甘くはないのだっ!
そこで「眠れなくてもいいや」と思う間もなく寝れる方法を実行中な訳だ。
今夜も挑む。
あわよくば本持ったまま眠っちゃうかもよだ。
眠りは向こうからやってくるべきものなのだ。