人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

それはチープな枕のせい

今日一番頑張った事は、起きてから8時半まで寝なかった事だ。

朝の。

もうホント、悔し涙が出るくらい、昨日は眠れなかった。

枕め!!安枕め!!原因はお前に決定じゃ。

憎む相手をくれ。

ダンナにご飯をよそったら、娘ぶー子の分がなくなってしまった。

しくった、何か代わりにならないものか。

冷凍パンがたくさんあったが、おかずは煮魚だ。

う~ん、う~ん。

冷蔵庫に昨日の冷やし中華の残り発見。

「・・・スメン、ですか。」

漢字にすると「素麺(そうめんではない。素うどんの素だ)」だろうか。

スメンはスメンだが、ごまだれだ、よりによって。

ところで具もあるにはあったが、あれは私の昼飯だ。

アンタにはカレイの煮付けがあるんだから、不満ならそれを乗せるが良い。

何とかぶー子が出かけるまで起きていようと頑張るのだが、じっとしていると眠くなってしまう。

かと言って動き回ると目が覚めてしまう。

どっちも困るのだ、今は。

私は猫の毛づくろいをした。40分間。

ゴミ箱がモファモファになった。

床もソファもモファモファだが、気力も時間も切れた。

ぶー子が出掛け、8時半、寝室に向かう。

ベッドでの二度寝は、本当に久しぶりだ。

晩ご飯の支度はしなくちゃならないから、10時に目覚しをセットだ。

今日は掃除はなし。

洗濯も、片付けも、

ゲームもピアノもギターも、全部なし。

ぐっすり寝た。

眠りとはこうでなくてはいけない。

もしかして、ぽ子は夜行性なのではないか。

社会のサイクルと合ってないのだ。

なんて可哀想なぽ子。

ぽ子に二度寝を!!

ぽ子に昼寝を!!

ぽ子に夜更かしを!!

10時に目覚しが鳴ったが、その時私はオシャレな雑貨屋でショッピングをしていた。

生ゴミが溢れるキッチンに行くまで、もう少し猶予を下さい。

目覚しを左脇に寄せ、上についているスイッチに手の平を乗せて再び目を閉じる。

「ピピ」・・・。

「ピピ」・・・。

「ピ」・・・。

もう手は乗っているのだから、軽く押すだけでアラームは止まる。

寝てるくせに、異様に反応のいいぽ子の左手である。

よって忌々しいあの音も最小限で済み、起きたのは11時であった。

「キャベツを太目の千切りにして・・・。」

起きるなり、調理だ。かったるい事、この上ない。

しかし今晩ご飯の下ごしらえをしないと、夜のゲームの時間を捻出できないのだ。

「今のグータラ」より「夜のゲーム」だ。

素晴らしい。格言カレンダーに載ってないか?

今のグータラより夜のゲーム。

夜である。

仕事から帰って、昨日の残り物のしょうが焼きと、大好物の歌舞伎揚げを食べたら眠くなってきた。

本当はどっちかにしようと思っていたのに、止まらなかった。

もう、晩ご飯は抜いてやるから、そんな目をしないで。

寝ちゃう前に何としてでもゲームとかやっちまおう。

それっ!!