人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

お疲れエルちゃん・・・今日のこと

ワクチンの時期ですよ~、という案内が来てはいたが、エルのストラバイトが落ち着くまで待っていたのだ。

薬と食事でストラバイトはなくなったし、相変わらずおかしな様子で舐めハゲも増えているが、ワクチンついでにちょっと相談できればいいかと、病院行きを決めた。

・・・というか、エルの様子が心配で心配でしかたがないので、ワクチンがついでぐらいなものだ。

血液検査キャンペーンのDMもきていたから、もうここで心配事にきれいにケリをつけてしまおう、とこちらもお願いする事にした。

病院、超混みである。超。

興奮気味のエルがしまいには一眠りし、起きて又興奮して、時間にして約2時間。

「それでは奥で採血しますので、エルちゃん、ちょっとお借りします。」そう言って看護婦さんがキャリーごとエルを連れて行ったが、しばらくすると、ギャー、ギャオ!!とエルの絶叫が聞こえてきた。

一度や二度ではない。しばらく狂ったような叫び声が、待合室まで響き渡っていた。

ウチのエルが奥で泣き叫んでいるというのは一目瞭然で、待合室が「・・・お気の毒に・・・。」という重いムードになった。

犬を連れたおばぁちゃんは、悪気はないのだろうが露骨にこちらを見てニヤニヤ笑っていた。

かわいそう、エル(泣)

もう連続の苦痛はかわいそうだから、ワクチンは今度にするか、とダンナと話していたが、悪い思い出は一度に済ませたほうがいいのかと迷った。

結局ワクチンの段階で嫌がるようだったら、次回にすることにした。

「ご機嫌損ねちゃったので、慰めてあげて下さい・・・。」と看護婦さんがエルを連れて戻って来た時、エルはキャリーバッグの中で固く縮こまっていた。

病院も嫌いじゃないし人見知りもしないのだが、これがトラウマにならなければいいが。

「エルちゃん!?」

今日はついに先生の指名をした。

以前、死に掛かったエルが転院する前日と別れの翌朝、診てくれた先生だ。

もう本当に死ぬんじゃないかと心配だったのだが、先生は病室につけたカメラを一晩中見ていてくれたらしい。

あれ以来だ。

先程の注射で機嫌を損ねたかと思ったが、キャリーから出したエルはいつものエルだった。

鳴いてチョロチョロしたが、嫌がるそぶりはなかった。

気になっていたお腹のかたまりは脂肪であった(笑)

それよりもハゲが炎症を起こしている方が深刻だった。こちらは薬をもらった。

原因は今の段階で限定できないから、一つずつ可能性を消していくようになるらしい。

それは「舐める」ストレスの原因をつきとめることにもなるのだが、それもやはり、一つずつ可能性を消していく事になる。

先生は、時期的にも発情期がらみのストレスじゃないかと言ったが、う~~ん、これまでの発情期とは全然様子が違うんだよなぁ。

ただ、そうとも思える甘え方も、なくはないんだけど。

エルは「もうイヤだよぉ。」と思うと肩に乗ってきたり、前足を私達の胸に後足だけで立ったりした。

それがまたもう嬉しいのだが、そうやって後足だけで立っている間に先生はチャチャッと注射を済ませてしまった。

なんとエルは気付きもしなかった。

注射の技術もそうだが、リラックスさせる技術も凄いんだろうな。

しまいにはお腹出してひっくり返っていた。

長い時間をとって話をしてくれたが、エルはとてもリラックスしていた。

ワクチンも済んだし、お腹のかたまりは脂肪だったし、血液検査はしたし、しばらく私もリラックスできそうだ。