残業ときて時間がない、時間がないときてピザ、ピザときてビール、ビールときてワイン。
で、今日は二度寝コースだ。
しかし不思議なもので、寝ようと思うと眠れないものだ。
なんだかんだ言っても最後には寝ちゃうんだから、この眠りつくまでの無駄な時間を何とかして欲しい。
お陰で目覚ましが鳴っても起きれず、やっと体を起こしたのは11時だ。
しかし目覚ましは10時から5分おきに鳴っていたのだから、その後の1時間は睡眠と見なさないで欲しい。
寝過ぎたのではない。
起きれなかったのだ。
寝不足である。
もう11時じゃなにもできやしない。
メールの返事ぐらいならできるか。
しかし、いつも出掛ける時ギリギリだから、先にやるべき事をやっちゃおう。
ラーメンを食べた。
上半分だけ化粧をした。
風邪引いてマスクをしていくので、下半分は無駄である。
ついでに言うと、エルに舐められてアゴが擦りむいたように真っ赤になっている。
昨日はこれで、いい笑いものであった。
今日はしっかりマスクでガードだ。
猫にご飯。
子供の頃私は、ことわざの「猫に小判」は「猫ニコ版」だと思っていた。
意味は分からなかったが、猫の暖かい表情から何かが伝わってくる。
ことわざは奥が深いんだな、と思ったものだ。
で、猫にご飯をあげて明日の晩ご飯のメニューを考えたら、いつもと同じ出勤時間になってしまった。
しかし今日は準備が万全だったので、そこからが早い。
いつもより、なんとッ、2分も早く出る事ができた。
自転車で5分ほどの職場である。
そこまで信号を最低1つ渡らなくてはならないが、毎日時間ギリギリに出ているうちに、どの信号のどのタイミングで渡るべきか、待つべきか、完璧に攻略した。
本日の第一の信号は「そこで待て」であった。
しかし私はその時、賞味期限の切れた生クリームに思いを馳せていて、図らずも、待たずに渡らずに、第二の信号を目指してしまった。
すぐに気付いたが、教習所で習った「空走距離」である。
空走距離:危ない!そう感じてブレーキペダルを踏み、実際にブレーキがきき始めるまでに走ってしまう距離。
しまった!!と思ってもブレーキは急にかからない。
しかし私の頭はその時フル回転し、「空走距離がもったいないからこのまま進んでしまえ」と思ったのである。
まぁいつもよりも2分早いのだ。
しかしあの時「そこで待て」と私の攻略本にあるのには、理由がある。
あそこをあのタイミングでスルーすると、第二の信号がエライ待たされるのだ。
待っても間に合う時間だったが、つい習慣で「ええいっ、ここがダメなら第三の信号だ!!」と第三の信号を目指してしまった。
もう体中、ギリギリ感が染み付いているのだ。
第三の信号は、本当に後がない時だけ使っている。
道路が狭い上に車の量が多く、私がヒーコラこいでいると、対向車がいる場合、後ろから来ている車が私の先に出られないのだ。
車はピッタリ私の後ろについて走る。
私が止まって譲ったって、抜かすスペースがないのだ。
私は、対向車が切れるまで、走り続けなくてはならない。
しかもプレッシャーだ。
競輪のごとく、走る。
そんな思いをしたくないので極力この道は使わないのだが、つい習慣で、時間に余裕があるのを忘れていた。
幸い、車は少なかった。
しかし、もっともっと余裕を持って家を出ないと、余裕を持って通勤する事ができない事がわかった。
ぽ子、全力疾走の巻きである。