人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

入った

あんまり飲み続けると、そのうち飲んでも酔いがうまく回らなくなる。

実は2日目の迎え酒も、うまく入ればかなりいいテンションになるのだけど、飲み方が難しい。

昨日、おとといは酒が上手く入らなかったが、今日はスッポリ入り、いい具合だった。

娘ぶー子の手前、9時過ぎに起きた。

昨日もおとといも良く寝たから、スッキリしていた。

じゃあやるかと掃除。

気持ちよく動いていたのは昼までで、12時になった途端に力尽きた。

ソファで横になりウトウトしていると、着うたで起こされた。

マルーン5の「This Love」だ。もういい加減、曲変えたい。

それで目を覚まし、買い物に出る。

今日こそはちゃんと作ろうと思っていたのに、買ったのは結局レトルトスパ。

もうこうなると、休み中はまともに作る気はなくなってきたぞ。

買い物から帰ると、ぶー子がテレビでポケモンの映画を観ていた。

「遊ばないの・・・?」

暇だから遊び相手をしてもらおうと思っていたのだが。

「ポケモン>母。」・・・のような事を言われ。

仕方なく1人で飲む。

それがいい具合にスポスポ入るので、気持ちよく酔ってしまった。

ポケモンが終るとゲームやろうという事になったが、もうテトリスはいい。

頭を使いたくないのだ。

そこで太鼓の達人を対戦でやることにした。

ぶー子にテーブルを片付けさせる。

私は押入れから太鼓のコントローラーをふたつ抱えてくる。

ソフトを取って来いと指令を出し、太鼓を機械に繋ごうとしたら・・・。

繋がらなかった・・・。

これはPS3だったのだ。

このようなコントローラーは根こそぎ使えなくなったという事か。

「いいよ、普通のコントローラーでやろう。」とぶー子は言ったが、おもちゃのようなプラスチックの太鼓をふたつ抱えて戻るのは悲しいものがあった。張り切っていただけに。

・・・・・・・。

もうアクションは若いモンにはかなわん。

ストレスがたまるだけである。

太鼓持ってこい、太鼓を!!

コントローラーのせいにする常套手段である。

それでも慣れてくるとレベルを上げる。

勝てなくても途中で終るようなことにはなりたくない。

真剣だ。

そこで私のマルーン5が、携帯から思い切り鳴り出した。

ゲームの音楽よりもはるかに大きな音だ。

「うるせ~!!」と笑いながら太鼓を奏でるが、全然違う曲が同時に流れているのだ。これはつらい。

しかも私はトロいからなかなか着信に気付かないため、家族によって着信音をもの凄く長くされてあった。

うるせー、止めろー、と言いつつ曲は終った。

このチャンスも生かせず負けたが。

酔ったぞ、酔ったぞ、ドドンがドンッと。

ぶー子がバイトに行くと、また暇になってしまった。

頭を使うことや体を使うこと、めんどくさい事はやりたくないとなると、暇になるものだ。

仕方なくベッドに行ったが、あいにくこのところ寝すぎていたのでなかなか眠れない。

横になっていると、飲みすぎがたたって気持ち悪くなってきた。

調子に乗ると報いは来るのだ。

しかし、明日は予定ができた。

昼から飲むつもりだから、この辺でもとに戻さないとである。

オエッ。