人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

Formula One 2001

2001って、どんだけ古いの・・・。

これはダンナの誕生日に買ったソフト。

新品で買ったから多分2002年、つまり5年前のソフトになる。

ダンナがF1が好きだから買ったのに、「コントローラーが使いにくい。」と言ってほとんどプレイしてもらえなかった。

「ハンドルがあればいいんだけどね、ハンドルが。」

ハンドルあれば速いんかい。

でもハンドル買うのは遅かった。

先週の日曜の事だ。

テーブルの下、攻略本だらけである(笑)

テーブルにハンドルを固定する。アクセルとブレーキもある。

ダンナと娘ぶー子は早速プレイしていたが、私はやらなかった。

ふたりの声を聞いていたらやる気が削がれたのだ。

「なにこれ、難しい!!」

「ホラっ、ハンドルすぐ戻して!!」

「ああああー!!」

ぽ子にできるかッ。やんないぞ。

それでもダンナはコツコツと続けていた。

ぶー子は初日の1回で懲りたのか、それっきりだ。

その日もダンナはひとりでやっていた。

コントローラーがハンドルになったって、操作は難しいのだ。

普通の車じゃないのだ。時速300kmのレースカーだ。

「お母さん・・・。」

ぶー子が私の耳元で囁く。

「お父さん、張り切ってハンドル買って頑張ってるのに、いつもビリだぜ・・・。」

哀れんでいるのか笑わせようとしているのか分からなかったが、私にはウケた。

哀れとは笑いに通じるものなのだ。

どれ、じゃそろそろ私もやってみるかな。

もっと下手なのがいれば、優越感も沸いてくるだろう。

ダンナはすぐに代ってくれた。

「誰がいい?」

「ミハエル・シューマッハー。」

当時常にトップを独走していたドライバーだ。

「・・・絶対そうくると思った。」

速いと操作しづらいかなと思ったが、実際はそれ以前の問題であった。

ストレート以外にまともに走れないのだ。

難しいとわかっていたが、あえてコースは鈴鹿を選んだ。

シューマッハーで鈴鹿を走るのだ。

このハンドルで。

おぉ・・・何か盛り上がってきたぞ。

しかしスタートからのストレートが終ると、あっという間にコーナーを曲がりきれずあちこちにぶつかった。

それからはホームストレートまでずっと蛇行であった。

蛇行なんてもんじゃない。画面いっぱい使ってのフル蛇行だ。

右に切れば右の壁にぶつかり、左に切れば左の壁にぶつかる。

つい力が入り、「は、ハンドル、はずれる・・・。」とダンナが手で押さえ始めた。

力が入るのは手だけではない。

足で踏んでるアクセル(ブレーキは踏む余裕なし)もどんどん遠くなる。

「あああ・・・。」ダンナは逆の手でアクセルの位置を戻して押さえる。

1周ごとに全ての車に抜かされ、周回が遅れる。

3周の予定が3周する前に先頭がゴールしてレースは終ってしまった。

ミハエル・シューマッハー、ビリ。

なんだったんだ、このゲームは。

蛇行して抜かされただけだ。

人に買っておいて言うのも何だがクソゲーだ。

精神衛生上良くないので、もうやらない。