ぽ子のテンションハイはまだまだ続く。
昨日はなんと夜のうちに朝ご飯の支度をした。
それでも時間が余り、いつもよりグッと丁寧に歯を磨き、通販のカタログを持ってベッドに行き、ゆっくり読んだ。
「パソコンでダラダラしていた時間が浮いちゃった効果」である。
しかし本選びを間違えた。
カタログを見ていたらあれもこれも欲しくなり興奮し、すっかり目が覚めてしまった。
こりゃイカンと普段読んでいる雑誌に切り替えたが、果たして良く眠れなかった。
朝までに何度も目が覚めたがその度に
「ぽ子は生まれ変わったのだ・・・。」
「生まれ変わったのだ、うっひっひ・・・。」と意識の遠くの方でほくそ笑んでいた。
ところが極めつけに、ピーーーヒャラ~!!と外で鳥が鳴きだした。
6時頃だろうか。
窓を開けていたからもう、すぐそこに聞えて来た。
チュンチュンとかチチチではない。
刺すようなピーヒャラ鳴きだ。
ファック・・・。
いくらテンション上がってたって、これは許せねぇ。
何とか気にしないようにしてもう一度寝ようと思ったが、コイツ、勝ち誇ったように鳴き続けている。
窓を・・・閉めようか・・・。
しかしきっと閉めた途端に泣き止むの法則だ。
○○した途端に××。
○○しようと思ったら××。
立ち上がって余計に目が覚めるだけだ。もうちょっとの我慢。
ピ~~~ヒャラァ~~・・・。
ピ~~~~~ヒャラァ~~~~・・・。
秋川雅史のテノールの如く、鳥はのびのびと歌っている。
眠ってなんか~、い、ま、せ、ん!!(泣)
くそう、閉めるなら早い方がいいのか。
ビシッ。
忌々しいが立ち上がって窓を閉めた。
鳥は途端にエンディングに入り、どこかへ行ってしまった。
しかし静かになったらスイッチが入ったように、なぜか頭の中でサンディ・トムの「サンディの輝き i wish i was a punk rocker」が流れ出した。
新しい朝が始まるのに相応しいような爽やかな曲だ。
今・・・何時よ・・・。
生まれ変わったのに早速寝不足ですか・・・。
試されているな、ぽ子。
やっとウトウトしたところで目覚ましが鳴った。
眠い。不愉快だ。
あ、違う、もうぽ子は人間のクズではないのだった。
よいしょっと起きる。
う、ハイテンションの名残か、まだ頭が痛い。
昨日準備してあったから、朝ご飯は楽だった。
サラダに半熟卵、鮭のムニエルにみそ汁。
すごい、すごいぞ!!
お母さん、見てよ!!ぽ子、普通の朝ご飯作ったよ!!
みんなが出かけると、ちゃんとゲームもやる。
もう諦めて投げていたボス戦だ。
できるかもしれない。
今なら勝てるかも。
一体どこまで爆走するのだ、新生ぽ子。
ボス戦は、勝てなかったけど確実に進んでいる。
2度寝も昼寝もなしだ。
ぽ子はまだまだ舞い上がる。