実は連休の1日目と2日目はなかなか予定が決まらなかった。
いくら「休みが欲しい」といつも願っていても、そんなに毎日センセーショナルな行事など思いつかないものだ。
前日の「宴会」も毎週のようにやっている事だ。
ダイヤモンドシティに行くと言えばイベントっぽく聞こえもするが、つまるところただの買い物だ。
だからそこに、食い放題をプラスした。
別にこれも凄くはないが、楽しみが増えるというものだ。
実ははこれにより2日連続食い放題になるのだが。
金曜日には特大の角煮と脂の浮いたラーメンで苦しくなり、翌日はしこたま飲んだ。
恐怖のカロリーオーバー休暇となる。フフフ・・・。他にやることがない(泣)
さて、武蔵村山に「ダイヤモンドシティ・ミュー」という巨大ショッピングモールができて、だいぶ日にちも経った。
当初は駐車場に数時間待つだとかいう噂もあり落ち着くのを待っていたのだが、昨日は駐車場待ちなどなく、スムーズに入る事ができた。
流行などちょっとぐらい乗り遅れた方が良いのだ。
洋服なんかシーズンの終わりにバカみたいに安く買い、次のシーズンに着る。
DVDもCDも新作なんて高嶺の花だ。
ネタバレしてガッカリしないように、周囲の情報をいかに聞き流して半額シーズンを待つのかがポイントだ。
こういう事を繰り返しているとそれが当たり前になり、すっかり流行遅れの人間が出来上がる。
思えば昔からなんか垢抜けない女だったよなぁ・・・。
着くとまず、食い放題(という言葉も垢抜けないな。『ブッフェ』と書いてあった)の列に並ぶ。
30分ほど待った。
イスに座ってボ~ッとしていたが、その時娘ぶー子が私をしげしげと見て「・・・一体何がいけないんだろう。」と言った。
何と失礼な。
先に書いたように流行遅れは自覚しているが、これでもこの日はそれなりに気を使って支度をしてきた。
金を出せ。時間をくれ。そうしたら納得いくような輝きを持ってやる。
・・・そうでもないな、何かおいしいもの食べてたまにはちょっと高いワインを飲みたい。
クズ上等じゃ。男はもうここにタメ年のA型男を引っ掛けて一緒に暮らしているから十分だ。
無駄な輝きより今日の酒だ。
1500円の食い放題改めブッフェは、見た目より普通の味であった。
そのおかげで必要以上にがっつく事態は避けられ、ちょうど良い腹具合で店を出ることができた。
しかしダンナは「苦しい」を通り越して「痛い」と言い、車で休んでからショッピングに参加することになった。
良くあることだ。
体が弱くてなかなか体育の授業に参加できない生徒のようなものだ。
その間、私とぶー子で店を見て回る。
私もぶー子も恐ろしく買い物が長いから、ダンナにはこれ位がちょうど良いだろう。
しかし家を出た時間が遅かったから、あっという間に外は真っ暗になってしまった。
「エルが一人ぼっちでかわいそうだ・・・。」とダンナが言い出した。
一応他に2匹、大きな猫もいるのだが、彼には見えていないらしい。すっかり心が汚れきってしまったものだ。
家に帰るとまずビールの缶を開けた。
そのままいつものペースで飲んでいったが、さすがに3日目ともなると体が受け付けないようで、気持ち悪くなった。
K-1を観ていたがもう起きているのも辛くなり、これから始まるブンブン丸とバダハリとの対戦は観る価値がありそうかとダンナに問うと、「いや~、負けるんじゃないか?藤本。多分そんなにおもしろくないよ。」と嬉しい前情報をくれたので、安心してベッドに入った。
ベッドに入ってから、ほんのちょっとだけ読み残していた一家4人惨殺事件のルポを読んで寝たが、非常に夢見が悪く、何度も目が覚めた。
みんな、やめようね、一家惨殺とか。