「ペットに口移しで食べ物を与えてはいけません」
何たらいう菌を持ってるらしいのだ、動物の方が。
特に、猫は100%持っているという菌があるらしいことをテレビでやっていた。
そんなことを聞くまでもなく、そんな事はしたことがなかった。
ポッキーのような、絶対に口に触れないものでなら何度かあったかもしれないが、
やはり心のどこかで「口の中には何かヤバいものが・・・。」という気持ちがあったのだろう。
ところがだ。
エルによってそんな事はどうでも良くなった。
この小さな子猫が、まぁこの頃結構デカくなったが、でも死にかかってたこの子が、
口を舐めに来るのだ。
やんちゃで抱っこ嫌い、きまぐれなこのチビ助が、
眠くなると顔を舐め出し、そのうち口を舐めに来る。
「そうでちゅか、チュチュチュ♪」となる気持ちもわかって欲しい。
もっと正直に書くと、チュチュチュどころではない。
ベロンベロンのディープキッス状態だ、コノヤロー。
もう何とか菌のせいで病気になってもいい。
そう思いながらベロベロとエルとキスをしているのであった。
「エルとキスしたことある人~~!」
「はぁ~い!!」
手を挙げたのは私と娘ぶー子だけであった。
し、しまった、あれだけ溺愛しているダンナがまさかまだキスもしてないなんて、思いもしなかった。
「は、はーい・・・。」とモゴモゴとダンナも手を挙げたが、嘘だろう。
「どんなキスしたの?」と意地悪く問い詰めると
「いや、俺だって、俺だって・・・。」というばかりであった。
ヒゲを剃って一緒に寝るといい、と真面目にアドバイスをした。
ところが先程の事だ。
私は「ガキの使い」のビデオの続きを見ていたが、隣のダンナが
うひゃうひゃだかにょほほだか、今まで聞いた事もないような笑い声を出しているので振り返ると
抱き上げたエルに口中を舐め回されていた。
嬉しそうである。
「歯も舐めるよ。」と言い、歯も舐めさせるように促した。
良かったね、これであなたもナントカ菌仲間だ。
日本酒を温めにキッチンに行くと
「ごめんな、エル・・・俺でごめんな・・・。」と言っているのが聞こえた。
ダンナ・・・。
本当にエルが好きなんだね・・・。
ところで今日は、ニンニクのた~~~っぷり入ったラーメンを食べたが、エルは平気だったのだろうか?