人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

初キッス♪

「ペットに口移しで食べ物を与えてはいけません」

何たらいう菌を持ってるらしいのだ、動物の方が。

特に、猫は100%持っているという菌があるらしいことをテレビでやっていた。

そんなことを聞くまでもなく、そんな事はしたことがなかった。

ポッキーのような、絶対に口に触れないものでなら何度かあったかもしれないが、

やはり心のどこかで「口の中には何かヤバいものが・・・。」という気持ちがあったのだろう。

ところがだ。

エルによってそんな事はどうでも良くなった。

この小さな子猫が、まぁこの頃結構デカくなったが、でも死にかかってたこの子が、

口を舐めに来るのだ。

やんちゃで抱っこ嫌い、きまぐれなこのチビ助が、

眠くなると顔を舐め出し、そのうち口を舐めに来る。

「そうでちゅか、チュチュチュ♪」となる気持ちもわかって欲しい。

もっと正直に書くと、チュチュチュどころではない。

ベロンベロンのディープキッス状態だ、コノヤロー。

もう何とか菌のせいで病気になってもいい。

そう思いながらベロベロとエルとキスをしているのであった。

「エルとキスしたことある人~~!」

「はぁ~い!!」

手を挙げたのは私と娘ぶー子だけであった。

し、しまった、あれだけ溺愛しているダンナがまさかまだキスもしてないなんて、思いもしなかった。

「は、はーい・・・。」とモゴモゴとダンナも手を挙げたが、嘘だろう。

「どんなキスしたの?」と意地悪く問い詰めると

「いや、俺だって、俺だって・・・。」というばかりであった。

ヒゲを剃って一緒に寝るといい、と真面目にアドバイスをした。

ところが先程の事だ。

私は「ガキの使い」のビデオの続きを見ていたが、隣のダンナが

うひゃうひゃだかにょほほだか、今まで聞いた事もないような笑い声を出しているので振り返ると

抱き上げたエルに口中を舐め回されていた。

嬉しそうである。

「歯も舐めるよ。」と言い、歯も舐めさせるように促した。

良かったね、これであなたもナントカ菌仲間だ。

日本酒を温めにキッチンに行くと

「ごめんな、エル・・・俺でごめんな・・・。」と言っているのが聞こえた。

ダンナ・・・。

本当にエルが好きなんだね・・・。

ところで今日は、ニンニクのた~~~っぷり入ったラーメンを食べたが、エルは平気だったのだろうか?