相変わらずエルは叫び狂っているが、素晴らしいことを発見した。
昨日もちょっと書いたが、どうやら服を着せると「黙る」「動きにくい」のステータス異常をおこすようなのだ。
動きにくそうだが嫌がるそぶりも見せないので、あまりにうるさいと服を着せる。
100均で買った、小型犬の子犬用のパーカーだ。
念のため、これは300円の高級品だった。100円ではない。エルに着せるのに貧乏臭い真似はしない。
これを着るとダックスフントのように胴体をなが~くして足をみじか~くして、ゆっくりゆっくり歩く。
ジャンプは封じられているようで、高いところに乗るには前足の爪を引っ掛けて1歩ずつ上がっていく。
突然、ガシャーンと大きな音がした。
やはりエルだ。猫タワーの方に行くのは見たから、多分、登っている途中で落ちたのだろう。
下には猫の侵入防止に、芋焼酎の1升瓶が9本とワインのボトルが2本並んでいる。そこに落ちたのだろう。
「ふぁ~、びっくりした。」と言う感じにヨタヨタ歩いて来たが、そこをめがけてダンナがスッ飛んできた。
「エ~ル~!!大丈夫かっ!!」と抱き上げ、チュッとキスをする。
私と娘ぶー子は「エルも木から落ちる」を見て笑っていたのだが、「怪我はないか?」「大丈夫か?」「かわいそうに。」と、最後までちょっとも笑わなかった。
どうみても大丈夫だって(笑)
そして、なぜキスをする?どさくさ紛れに。
「これがラやミだったら、こんな風にならないよねー。」とダンナはぶー子に指摘されたが、もう否定もしない。堂々えこひいきだ。それを誇りにすらしてるようだ。
昨日の夜中にも押入れの扉をカリカリ開けようとした不届き者がいたようで、ダンナが叱りつけ、そのせいで目が覚めてしまったと言っていたが、
犯人はエルであった。ラかミだと思っていたらしいのだ。
真相を知ったダンナは「エ~!?エルを叱っちゃったよ~!!」と悔しがった。
エルが犯人なんだから間違った事してないと思いますがね~。
そんなエルの絶叫生活はまだまだ続いている。
仕事から帰るとぶー子が飛び出してきて、「ちょっともー、聞いてよ、エルが!!」とかなり興奮している。
エルはトイレできキバッていたらしい。
ところで我が家ではウンコちゃんのことをなぜか「ホフマン」と言っている。由来は、名付けたぶー子のみぞ知るのだが。
エルはホフマン出そうとトイレでキバッていた。
おすわりの格好だが、ホフマンがお尻につかないように腰を少し上げた感じになる。
腰を上げるからおのずとかかとも上がる。
でも上半身は上がらないので膝が余り、その分横に広がりマンガのカエルのようだ。
もう見慣れたポーズだが何度見てもおもしろい。
だからきっとその時のぶー子も見ていたのだろう。
ところがキバりながらだんだんエルの体が後ろに傾いていったらしい。
カエルの格好で正面を見据えたまま、ゆっくり後ろに傾き、とうとうひっくり返って壁にぶつかった。
ひっくり返った事にだか、壁にぶつかった事にだかわからないが、エルは驚いてパニックを起こし、その時に限って柔らかかったホフマンを、あちこち撒き散らしながら走り回ったそうだ。
私らは爆笑していたが、ダンナは笑うだろうか?
柔らかホフマンが心配で笑わないかもしれない。