人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

睡眠vsゲーム

夜中に目が覚めた。

うう・・・不快だ・・・う・・・。

何だ?この暑さは。

そうだった、寝る前に、夜中に部屋が冷えないように

エアコンの設定温度をちょこっと上げたんだった。

エルのケージはベッドより低いところにあるので、冷えたらかわいそうだと思って・・・。

これは暑過ぎだ。

でも眠い。

でもでもこれでは眠れない。

どうする?

まずはエアコンの温度を下げた。

まだまだっ!

適温になるまで待ちきれない。

エアコンの壊れた夏の夜のようだ。

ドアを開けて廊下の冷気を入れよう。

しかし・・・。

起きた事に感づかれると、きっとエルがメーメー鳴くだろう。

パパパパッパパーパッパパーーーパパーー。

コンバットのテーマじゃ。

私は暗闇のなかで、敵に気配を感じ取られないようにゆっくり動く。

最後は壁に張り付いてドアを開けた。

よし、成功だ。

しかし、ドアを開ける事には成功したが、

部屋の温度はなかなか下がらなかった。

イライラ・・・。ムカムカ・・・。

暑いという事は、それだけで腹が立つのだ。不快。

仕方なく、ベッド際の窓を開けることにした。

パパパパッパパーパッパパーーーパパーー。

ガラガラ・・・ヒッ。

見つかるかと思ったが、敵はどうやらぐっすり眠っているようだ。

日中の戦闘で疲れたのだろう。

とても気持ちよい冷気が入り込んできた。

エアコンの壊れた夏の夜にエアコンぶったたいたら、こんな風に風が出るかもしれない。

しかし、気持ちよくてもこのまま寝る訳にはいかない。

このままではどんどん室温が下がり、エルの体に障るかもしれないのだ。

そのため、「気持ちよいが絶対寝てはいけない」という辛い状態で数分。

もうダメだ、あっちの世界にいってしまう、というところで辛うじて窓を閉めた。

今思うとちょいと冷え過ぎたかもしれない。

朝は朝で、ガシャーン!!メエェ!!ガシャーン!!メエェ!!という音で目が覚めてしまった。

エルが「出してっ!!遊ぼうっ!!」と訴えているのだ。

まじか・・・。

先住猫のラだって朝は遠慮がちに起こすのに、お前度胸あるな。

根比べじゃ。自信はあるぞ。

昔、眠くて起きれず、もう学校なんぞ休む!!と布団に入っていた事があったが、

「起きるまで許さん。」と見ていた母も、最後には諦めて部屋を出て行った。

睡眠一番なのだから、布団の中にいて負ける訳ないじゃないか。

しかし今朝は違った。突如テレビがついたのだ。

試合終了のゴングだ。目覚ましにタイマーをかけておいたのだ。

うう~、今朝はタイミング良く起きる時間になったが、

これからエルは、遊びたくなったらガシャーンメエェとやるのだろうか。

そんな目覚めだったので、もう後は2度寝の言い訳ばかり考えていた。

2度寝どころかすぐ起きるのも嫌だったが。

眠かったが、昨日の計画を思い出した。

これからは2度寝の時間をゲームに充てようと思ったのだ。

これにて寝不足気味になり、夜もグッスリ眠れて朝もちょっとは楽になるだろうと思ったのだ。

単純にゲームをやりたいのもあったが。

勝った。

ゲームが睡眠に勝ったのだ。

こうして午前中は寝ないで過ごすことができた。

凄い。

頑張った。

明日もこの調子で頑張ろうと思う。