朝6時15分から8時45分までは、「眠い」、それ以外のことを考えられなかった。
眠い。
ハンパな眠さではない。
まぁ、目覚しが鳴った瞬間から目がパッチリ覚める人などそういないとは思うが、それにしても眠過ぎる。
実は昨日は、誘惑に負けて飲んでしまった。
これにより「一日3点」は逃がしたが、救済策として「12時半までに寝れば2点」という甘やかしもしっかり作ってあったのだ。
なので泥酔は免れた。
しかしアレだね、酒の抜けが悪いのか、朝がキツい。
すぐに起きない事を計算に入れて、目覚ましは少し早めに鳴るようにしてあるのだが、この栄えある第1回目の音でエルが飛び起き、ギャオーと鳴き出してしまったからたまらない。
最初の3鳴りぐらいはウォーミングアップみたいなものなのだ。そんなに本格的な音を計算外に出されると困る。
しかしエルはまるで目覚ましを手伝うように、ギャオーギャオーと休みなく鳴く。
何度も書いているが、私はこういうやり方には絶対に屈しない。
頼みもしないのにギャーギャー鳴きやがって。
結果、起きなくてはならない時間にエルだけ寝室から出し、私はふて腐って引き続き寝た。
今朝も「一番に起きる・1点」は逃がす。
とは言っても、朝ご飯と弁当を作らなくてはならないのだ。
寝坊気味に起き、餅と目玉焼きを焼いた。餅。
呪詛の言葉のように「眠い~」「眠い~」と言い続けていたら、「少し寝た方がいいよ」とダンナは言った。
優しさからというより、単なる返答である。「ありがとう」に対する「どういたしまして」みたいなものだ。
しかし「寝ていい」という言葉は、重要である。
寝ます寝ます。これで「2度寝をしない・1点」も逃がすが、「9時までに起きれば0.5点」という救済策がここにもあり。
クズ人間には救済策だらけである。
エアコンの設定温度を上げ、厚手の靴下を履き、フリースの上着を着て、ひざ掛けをかける。
ところが、気がかりな事があった。
今日はペットボトルの回収日なのである。
実は前回も寝ていて逃がし、1ヶ月分たまっていた。
何が何でも今日は出したかったが、回収時間が早いのだ。
前回8時半頃に慌てて起きて出しに行った時には、もう回収車は行った後であった。
目標8時。
30分寝て、起きる。
くそー、この30分を「二度寝」とみなして0.5点マイナスになるのか。アホらしい。
8時。
眠い。
鬼のように眠い。
前回は8時半で間に合わなかったが、一体回収は何時なのだろうか。
まさか8時ピッタリって事もないだろう。グー。
8時15分。
地獄のように眠い。
天気が悪いから、回収も遅れたりしないだろうか。
まだ車は来た気配がない。
8時30分。
怒涛のように眠い。
ペットボトルが1ヵ月半たまったからって何だっつの。
8時45分。
・・・やっちまった、間に合うかどうか見て来よう。
うっ、暑い、27度EE:AE4E6
寝ている間に季節が二つも変わってしまった。
しかし外は雪だった。
そのせいで回収が遅れてないかと願ったが、やはり遅かった。
かくしてゴミ箱には、レジ袋6袋分のペットボトルが2週間後まで居座ることが確定した。
これ以上増やさないためには、二日酔いのジュースと焼酎を割るウーロン茶を減らさなくてはならない。