人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

どこの病院もそうだと思うが、西川口の動物病院にも壁に色々なポスターが貼ってあった。

犬や猫の骨格のポスター、エサの宣伝。

その中に、寄生虫の写真が載っているポスターがあった。

2枚あり、1枚はノミ、1枚はダニ。

写真と一緒に成長過程が載っている。

成虫→卵→さなぎ→幼虫、こんな感じだ。

これはノミだが、ダニの方には「幼虫」にあたるのが「若ダニ」となっていて、

娘ぶー子と爆笑した。

「若ダニだって!!若ダンナみたいじゃん!!」

「若様!!ヒーッヒッヒッヒ!!」

それはさておき、これまで平和に2匹で暮らしていた姉妹猫「ラ」と「ミ」なのですが、

秘かにエルが加わり、不安を感じているように見えてきました。

まだ対面もさせていないし声すら聞かせていないけど、さすがに何か感じるところがあるのか。

いっそ早く対面させたいのだが、まだ予防接種をしていないので不安なのだ。

「先住の猫に触ったら手を洗ってから子猫に触るように。」と言ったのは、大学病院の先生だ。

「まるで病原菌だ。」と家族で話していたが、私はそれがおもしろくて

わざとラやミのことを「病原菌」と呼んでぶー子を怒らせていた。

しかし、最近発展してきた。

「病原菌、エルの部屋に入れないようになってるよね?」

「もう!!病原菌とか言うな!!」

「・・・ウィルス達が入って来たら・・・。」

「ウィルス!!」お、笑った。

「サナダ虫。」

「・・・若ダニ。」

ぶー子も大爆笑だ。以来、2匹は「若ダニ」だ。

しかしこの頃、若ダニが元気がない。

エルにかかりっきりで、スネているっぽいのだ。

寝室のエルと遊んだ後にラやミと会うと、

若い女と浮気をしてきたみたいな気持ちになってしまう。

この頃は、ない時間をやりくりしてラやミのご機嫌をとっている。

世の浮気な男衆の気持ちが、ちょっとわかった気がする。