サッカーを観たから眠いのではない。
サッカーを観る為に早く布団に入ったのに眠れなかったから眠いのだ。
昨日は、早朝のワールドカップに備えて10時過ぎには布団に入った。
酒もそこそこ飲み、それでもあまり眠くなかったから
雑誌をたくさん布団に持って行き、ダラダラ読んだ。眠くなった。
よし、いいぞ。電気を消す。ふぁ~、何だ、超眠い。
・・・ガオー!!
まじか・・・。さっきまで静かだったのに。
ガオーの元、ダンナを横に向ける。
「グフー。」・・・くぐもった音になっただけで止まらない。
くっそー、今日はいつになく寝れそうな感じだったのに何てこった。
こっちか?「グオー」
いや、こっち。「ガー。」
色んな角度に向けてみるけど今日はなかなか止まらない。
やっと静かになったと思ったら
ゴロン・・・。「ガオー。」
戻っちゃったよ・・・。
くそっ、くそっ、手でギュウギュウ押して横に向ける。
すぐに戻ろうとするので枕をかます。
なんだ今日は反抗的だな。
なかなか横向きに落ち着かないので結局最終的には枕2つ、布団、自分の頭、と、これだけかましてやっと横向きに収まった。
しかしすっかり目が覚めてしまったではないか。
「クフー」「クフー」・・・。
くー、往生際の悪い、まだ音出してるよ。
さらに手でギュウギュウ押す。意味はないが、とりあえず押している間は静かになるのだ。
しかしそんな事を繰り返しているうちに一体どれほど時間が経ったのだろうか。
ダンナはすっかりベッドの端っこで崖っぷちだ。何で落ちないんだ。
とにかくこのままでは全く寝れそうにない。
時計を見ると12時半だ。2時間半もウダウダしてしまった。
移動しよう。どこ行きゃいいんだ全く。
まず目覚ましと枕を持って、娘ぶー子の部屋へ行った。
ぶー子はもう寝ていたようで部屋は真っ暗でコンポだけがチカチカ光っていた。
床に横になった。硬い・・・。
コンポからはトランス系の曲がリピートで繰り返しかかっている。
それでも全然いい環境だ。
不快な音はどこまでも不快だが、音楽はあくまでも音楽だ。邪魔にはならない。
・・・・・・・・。
邪魔になってきた。
なんで寝るときにトランス聴くかなー。
コンポ止める。
あっ、明日の朝ご飯の魚、解凍するの忘れてた。
くっそー。キッチンまで行って冷凍庫から魚を出す。
そこでふと、いつも昼寝しているソファが目に付いた。
これいいじゃん。こっちにしよう。
ぶー子の部屋から枕と目覚まし持って来てソファで横になる。
しかし・・・・・。
・・・・・眠れん・・・。
あんなに眠かったのに2時間半もウダウダしてたと思うと腹が立って仕方がないのだ。
イライラ・・・イライラ・・・。
ダメだ、もう気持ち切り替えよう。
そこにあった旅行雑誌を寝たまま見る。
温泉、グルメ、貸し別荘・・・。
いいねぇ。しばらく読んでいたら猫のラがお腹に乗ってきた。
う・・・。読めん。
まぁいいや、そろそろ寝る体制に入ろう。
・・・・・・・。
今度はイライラもなくなり、貸し別荘でバーベキューしてるところを考えていたらテキメン眠くなってきた。
しかし・・・。
ゴトッ・・・。???
ビクッとしてラが起きた。目を丸くして1点を見つめている。
何??
確かになんか音したよ、2階。
カタタ・・・。げ、また・・・。
ラは下に下りてキョトンとしている。
音はそれっきりだったけど今度はすっかり怖くなってしまった。
寝る前に持っていった雑誌に「恐怖の心霊スポット」を入れなくて良かった。ちょっと迷ったのだった。
忘れよう、忘れよう、貸し別荘でバーベキューだ。
ウトウト・・・いいなバーベキュー、眠くなる。ウトウト・・・。
「ニャー(ごはん)。」
なにぃ!?まだそんな時間じゃないぞ。
しかしラはニャーニャーないてご飯をねだる。
シカトだシカト、目が合ったらつけこまれるぞ。
こうなったら根比べだ。
ニャー、ニャー、ニャー・・・。
勝った・・・。
ラは諦めてまたお腹の上に乗ってきた。それでよし。アンタも観念して寝るのだ。
・・・・・。
・・・・・。
「ニャー」。今度はダンナが起きてきたのだ。・・・時間だ。
何だよ、全然寝た気がしない。
ダンナと入れ違いにベッドに戻り、テレビをつけるが
結局、1点返されたところで観るのを止めた。
眠くなったからではない。
観るにしのびなかったのだ。
・・・長い夜だった。
前にYAHOO!の知恵袋で夜眠れなくて困ってる人がいたので
「眠れないということは、体はまだ寝なくても大丈夫、と思っていればいいでしょう。本当に疲れれば自然と寝れる日がきます」と答えて
見事ベストアンサーをもらったことがある。
何もわかっちゃいなかったなぁ。
ごめんね、いい加減なこと言って。
ほんとにどうしたら眠れるのでしょう。
困っています。