「この夏最後のイベントだからね。」まるで念を押すように、ダンナから言われていた。わざわざ「最後の」「イベント」と言うぐらいだ。それほどビッグであるということだ。
まず所沢でおにぎりの朝食を食べ、新宿へ。紀伊国屋で本を買う。検索機が進化していて驚いた。小さくて気が付かなかったよ!
のんびり散策しながら移動したので、そのままランチタイムへ。
その次の予定は、15時51分所沢初の、ラビューだ。
「時間あるねぇ。」
「どうするか。」
西武鉄道1日乗り放題のチケットである。なんだか途中下車しないと勿体ないような気がする。
「降りたことのない駅で降りてみるか。」

子供の頃、「とりつかせい」という音を聞いて「鳥塚生」と勝手に変換していた。初めてこの感じを見た時に「家政て」と衝撃を受けた覚えがある。家政て。
遠くまで行く気力も情報もないので、駅前の商店街を歩く。
暑い。
スーパーに避難。
「もういいんじゃねえ?暑いし。」ダンナは酒売り場の前で言った。
こうして予定より早く、サワー缶のプルタブが開くこととなった。
暑くて「散策」という気持ちにならない。
軽く商店街を歩いたら、所沢に向かうことにした。各駅停車(寝る)だったので、うまい具合に時間を消費してくれた。
所沢でつまみの買い出しなどして、ラビューへ。

ここではたかだか2本、という認識だったが、結構酔ってしまったようだ。西武秩父に着いてスマホを出そうと思ったらないのである。
バッグの中身を全部出した。
電車に戻って確認させてもらった。
ない。
次の予定が迫っていた。メインイベントの「52席の至福」。秩父から新宿まで、52席限定のレストラン列車だ。
しかしスマホがない。
ラビューの窓は足元まである大きなもので、窓側に置き忘れるということはない。前の座席についている網のポケットは見た。シートも見た。置き忘れていれば、見えないはずはない。
ポケットはズボンの尻ポケのみ。ここにもない。
トイレに行ったが、トイレでスマホを出したりはしていない。正直に言おう。ここに飲みかけのサワー缶は忘れて取りに戻ったが。
こうなるとバッグの中しか考えられないが、全部出して全部見たのにないのだ。
「もう考えられるのはここしか・・・。」一応さっきも見たが、ダンナのリュックを探す。
まさかのその中の、空き缶を入れていた保冷バッグの中から発見されたのだ。
「なんでこんなところに・・・。」
なんでこんなところに。これが起こるのが、ハッタツ「あるある」。お騒がせしました・・・・・・・・・。
至福についてはまた今度まとめて。
さて、そしてまた西武新宿だ。帰りのレッドアローはもう予約済み。乗って帰るだけ。
飲めるように、というつもりのレッドアローだったはずだが、至福でボトルワインを開け、もうヘロヘロだ。結局一滴も飲まずに帰って来た。
ダンナなど、乗るなり寝ていた。スマホが出しっぱなしになっていたので、黙って私のバッグに入れてやった。後でないない騒ぐが良い。
そしてそして寝ぼけたまま東村山に着いたダンナはないない騒ぎ、ちょっと気が済んだのであった。
夏の最後のイベントが終わった。らしい。
しかし8月の週末はまだもう1回残っている。
イベントの定義とは何か。
お金をかけなくともイベントにすることはできるはずだ。
最後のイベントを、考えたい。