昨日の「アニバーサリー連休」最終日の予定は、お台場のキャンピングカーショーに行き、あわよくば帰りに新宿で服を買ってもらい、あわよくば帰りに久米川で飲む、というところであったが、二日酔いで2時まで寝ていたのだ。終わった・・・。
とにかく麺類を体内に入れようという事で武蔵境のラーメン屋に行ったのだが、そうだった、キャンピングカーよりも服よりも酒よりも大事なことがあったじゃないか。
お中元の手配だ。
とは言ってもこの手の類は全く手を引いているので、必要なのはたったの1軒、それもダンナの実家だ。
忘れたり送るものを間違えたりするとこっぴどく叱られるので、正確にキッチリ送らなくてはならないのだが、にもかかわらず忘れたり気を利かせていつもと違うものを送ったりして度々怒られているダメ嫁であった。
今回も、この行事を思い出したのはダンナである。
先方の希望はビール券である。
しかし、途中で寄った田無の西武では扱っていなかった。
こちとら酷い二日酔いである。歩くにも息切れし、今にも倒れそうなのだ。
こんなん病気の症状とさして変わりはないのに、原因が酒だというだけで「自業自得」の扱いだ。
もはや激しい渇きは二日酔いのせいだかラーメンをスープをまで飲んだせいだか暑さのせいだか分からないのだが、とにかく渇く。
内臓のナントカいう機能がバカになって、飲んでも飲んでも吸収されない感じである。
そこで私は前日(というか「さっき」だ)の夢を思い出した。
サーティワンのアイスクリームが、2つ頼むともう1個おまけしてくれるキャンペーンをやっている夢である。
そして私はもうひとつ思い出したのだ。
この西武の隣に、サーティワンがあるじゃないか。
私は甘いものはあまり食べないのでアイスもあまり食べないが、二日酔いにはアリである。
しかし「アイスクリーム」ではなく、「アイス」、つまりガリガリくんなどの氷系のものに限る。
サーティワンにはソルベやシャーベットもあるのだ。これで渇きは癒えるだろう、3個も食えばEE:AE595
そう、偶然「もう1個オマケ」のキャンペーンをやっていたのである。
かくしてドリームカムトゥルー、正夢となったのであった。
それにしても、甘いEE:AEB64甘すぎた。
私が頼んだのは「フルーティデューソルベ」と「パイナップルソルベ」と「オレンジシャーベット」という、黙って作ってりゃ甘くなりようのないフルーツジュースの塊のようなものなのに、わざわざド甘にしてあるのだ。余計に喉が渇いてしまった。
この後自販機で生茶のペットボトルを買ったが、節電モードで冷えていなかったEE:AEB64
それなら同じものが、前日の飲み屋で貰ってそのままバッグに入っていたのに。
田無の西武にビール券がなかったので、所沢の西武にまで行く事になった。
正直もう諦めてくれないかと心の中で祈ったが、このようなキリギリス精神だと後で困るのである。
困るたびに我が家のアリさんが尻拭いをするのだが、そんな訳でアリさんは先回りして、今日中にビール券の手配をする、と言っているのだ。
「ネットで買えるかも」と散々誘惑したが、アリさんというのは誘惑に強い生物なのである。
そして堅実なので、危ない橋は渡らないのだ。
しかしこの選択のせいでもっと面倒な事になるとは、まだ彼は気付いていなかったのである。
「重大なお知らせです。トイレに行きたいです。」
エスカレーターで7階を目指していると、突然ダンナはそう言った。
脂っこいラーメンは時として、快適な便意を促す事がある。
時と場所を選んでくれないところが難点だが、所沢の西武でダンナの快便ライフが促されてしまったのである。
トイレはいいが、もう私は立っているのもやっとの状態なのである。
一体どこでどうしろと。
とりあえずダンナについていったが、トイレの手前の店は旅行代理店であった。
そこに私は、恵みのイスを見つけたのである。
適当にパンフレットを手にし、イスに座った。
これで一応、客である。
厳密には客の手前だが、このパンフレットが私を客にするかもしれないのである。
私は堂々と座っていた。
「適当に」と言っても、とっさに選んだのだろうそのパンフレットは「タヒチ・ニューカレドニア」であった。
すっかり私は舞い上がった。
水上コテージ、カヌーでの朝食、夕暮れのバー。
楽園だ。50万円の。
ダンナがスッキリした顔でトイレから戻ってくると、私はさらに「モルディブ」「モーリシャス」などを追加してダンナにすり寄っていった。
その場でページをどんどんめくって見せていったが、ダンナはついでのように「バリの隠れ家」のパンフレットを手に取り、歩き出した。
知ってか知らずか分からないが、そっちは半額以下で行かれるのだ。やはりアリさんである。
とりあえず渇きにはスイカのジュースを買ってもらい、パンフレットを持って家に帰ったが、夜になったら飲みながら、マルチ商法や訪問販売のようにしつこく絡んで確約をとるつもりでいた。
しかし連日の飲みでやられていたのか、ビールをコップに1杯飲んだらもう気持ち悪くなってしまい、仕方なく寝たのである。
何か仕込まれたのか?
なに、チャンスはいつだってあるのだ。
まずは2時間後である。
・・・で、ふたりで100万は、どこから出てくる??byキリギリス