人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子57歳。

ブラインドタッチ

今週のお題「夏休みの宿題」

 

え~、大腸内視鏡の途中ではありますが、お題の最終日なので夏休みの宿題の話など。

このまま週末に突入なので、内視鏡の続きは週明けにでも。

 

夏休みの宿題と言って思い出すのは、小学校の自由研究と絵日記ぐらいである。不思議なぐらい、それ以外のものを思い出せない。義務的にやったものは心に残らなかったのだろう。逆に言えば、自由研究と絵日記には楽しい要素があったということか。

 

なので、中学に入ってからの夏休みの宿題というものは、全く記憶にないのだ。

しかし、夏休みに課題として母から課されたものがあった。

タイピングである。

 

当時1980年代で、もうタイプライターは衰退していたことだろう。それでも母と共にずっと生計を支えて来たそれは、まだ家に置いてあったのだ。

その後母はワープロを使うようになったが、タイピングは生きたはずである。そんなところから、私に覚えさせようと思ったのかもしれない。

それはとても高いハードルに思え、最初私はウンザリした。

しかし最初は、FとJのたった二つである。

これを延々繰り返す。ただし、手元を見ない。ブラインドタッチだ。

覚えるキーは、基本的に1日2つ。余裕がある時は多少増えたかもしれない。

日にちが経つにつれキーが増えていくので難しくなってはいくが、私も若かったし何しろ1日プラス2キーだ。あっさり私はマスターしてしまった。

できるようになると嬉しいもので、私は洋楽の歌詞などを無駄にタイプした。

バババババンッという打鍵音が気持ち良い。

タイプライターの美しい書体。

いっとき私は夢中になった。

そのうちに、私もワープロを使うようになった。しかし手紙を書くぐらいしかやれることもなく、そのうち飽きてしまったのだ。

こうしてせっかくマスターしたタイピングは、無駄になってしまったのである。

 

ブログを初めてもうすぐ20年になる。

できるだけ多くのものを残せるように頑張って来たので、それなりにたくさんキーを叩いてきた自負はある。そこそこ早いタイピングになっていると思うが、もう指使いはメチャクチャで、感覚で動いている。感覚で動かせるという言い方もあるが、あくまでも感覚なので、ちょいちょい手元を見なくてはならない。

ブラインドタッチができれば、画面だけ見れば済むのに。

さっき、人差し指をFとJに置いてみたが、う~ん、今さらである。

 

ほとほと親の思いを生かせない人生であった。

そして、自分自身の思いも生かせていない。

今「夏休み」というものを貰えたら、私は何かできるだろうか。