人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

もりおうがい

今週のお題「自由研究」

自由研究とは、夏休みのあの宿題のことだろうか?少なくとも私の世代ではその認識だ。確か小学校までだったと記憶しているが、いかんせん遠い記憶でほとんど思い出せない。

思い出せるのはたったひとつ。低学年の頃に、手芸店で買ったキットを使って作ったバッグだ。

当時は夏休みの自由研究向けに手芸店がたくさんキットを揃えていて、夏休みになるとこぞって女生徒が押し寄せたものだ。指導もしてくれるので、朝から夕方までお店が用意したテーブルはいつもいっぱいだった。

プラスティックの板の穴にPPテープのような太いビニール紐を通して作るだけ。簡単だ。

中学年まで、こんな感じの手芸の作品を提出していたように思う。

高学年は全く記憶がない。勉強も宿題も、心底どうでも良かったのである。何が自由研究じゃ。

そんなことよりも忘れられないのは、6年生の時のクラスメートの研究であった。

目立たないが勉強のできる優等生であった。彼女のまさに「研究」は、森鷗外について。

その年の担任は、全生徒たちの研究に全生徒が賞と感想を送るということをさせたので、私は困り果ててしまった。なぜなら彼女の言ってる意味がサッパリ分からなかったから。

そもそも「もりおうがい」という音を始めて聞き、正直なところ話も難しくてちゃんと聞いていなかったので感想の書きようがない。

仕方がなく彼女に送った賞は「色んな貝があったで賞」である。感想も、貝がなんちゃら書いたはずだ。

のちに「森鴎外」を知った時の衝撃よ。

小学生が森鴎外の研究なんかすんじゃねーよ!!

ところで54歳の今になっても、森鴎外の作品は一度も読んだことはございません。