今さらだが、話題になった作品。
ジブリだから期待してたんだが。
監督:宮崎駿
声:山時聡真、菅田将暉、木村佳乃、柴咲コウ
第2次世界大戦終戦間近、少年眞人は父の再婚に伴い、疎開することに。
空襲で母親を亡くした傷を残したまま、叔母の夏子を母親として共に暮らすことになる眞人。
夏子は優しく、豪邸では年老いた使用人が大勢。何不自由ない暮らしが始まるが、謎の塔と不思議なアオサギが眞人を誘い込もうとするのだ。「そちらの世界」へ・・・。
ジブリらしい独特の世界観に、まず気おされた。なに?なぜ?などといちいち考えていると先に進めなくなる。何だか分からないうちに終わっていた。以上。
色々と考察があるようだが、私には考察の糸口すら見つけられなかったのだ。
ネットで読んだ考察には、これはジブリの後継者についての監督の思いではないのか、というものが多かった。
なるほどそう思って見てみればまだ意味も分かるような気もするが、しかしそんなんどうでも良くね!?となると、作者側のプライベートな状況をオブラートに包んでファンタジーという謎でぼやかし、煙に巻かれたのが視聴者である。
もういっそ潔く、眞人が夏子を救い出しに行った物語、それで良くないか?
何かの例えや示唆であったりするのではと勘繰るから、ややこしくなるのである。
預言書を読み解こうとする様な見方をすれば、きりがない。
どこかに作者の意図があるとしても、ここまで伝わりにくいのでは意味がないのではないか。作者の独りよがりとも言いたくなる。
「君たちはどう生きるか」というタイトルがまた謎めいていて、その問いかけ、答えにこの作品の核心があるように思う。思うが、そこまでだ。私にはどこにも繋がっていくことができなかった。
私の考えが足りないのかもしれない。
私には楽しめなかった。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆