鉄フライパンで焼く餃子。
簡単ではないが、少しずつコツを掴んで来たところであった。
その後もコツコツと私は餃子を焼き、餃子を食べていた。
そこそこ安定してきたかな、という感じで、そろそろまともな餃子を焼きたいと思ったのだ。
と言うのも、一見美味しそうな餃子も、食べてみるとスカスカだったねちっとしてたりとどうも見た目に対してギャップがあるのである。
焼く練習のためだったので、いつも安い餃子ばかり買っていた。
もっとしっかりした餃子を焼きたい。
ちゃんと焼けるのか?
凄く美味しいのか?
しかしひとりで昼にちゃんとした美味しい餃子を食べるのも忍びなく、さりとてダンナは残業続きで一緒に食べる機会がなく、結局何となく餃子を焼くこともなくなってきていたのだった。
ふと先日思い出し、「時々は焼かんとな」と、復習のつもりでまた安いのを買って来たのであった。
あれれれれ。
まずい、コツを忘れたか。
恐るべし、餃子道。ちょっとザボるとこれである。
いま一度基本に戻るため、また焼き方をおさらいした。
ちーと焦げたが、まぁ許容範囲か。
それよりも、やはりスカスカで美味しくない(笑)
「ぽ子よ、お前はもう見習いではない。そろそろちゃんとしたのを焼いてはどうだ。」
心の中の師匠が言った。
そろそろか。