火曜日に魔法をかけて、逃げた月曜日。
明日から頑張ります、と翌日の自分にバトンを渡し、何とか一日やり過ごすことにする。
それでもまた、夜は等しくやって来るのだ。
晩ご飯を考えて準備するなどと言う気力はなかった。もう総菜じゃ。値下げの時間帯を狙っていく。
半額のトロビンチョウ発見。家に納豆ととろろがあったはずだ。
おおっ、和牛少量サイズも半額!
豆腐が食べたい。この上に半額ナムルをのせて・・・。
家に帰ってきたダンナはこれを見て、「このラインナップはつまみだ。」と言った。
そしてビールを慌てて冷やし、風呂に入った。
こうしてまた、月曜日も飲んでしまったのだ。
火曜日から頑張る、だから月曜日はもう好きにしていい、という魔法をかけたつもりだった。
しかしだよ、月曜日にまた飲んでしまって火曜日頑張れるかい!ということである。
火曜日の私もまた、最悪に決まっちょる。むしろ不摂生が一日分蓄積されて、さらに最悪度が上がっている。
「さて、今夜はどうなるかな・・・😏」
昼のダンナからのLINEだ。
どうなるかな。
飲む気がない人が言うセリフではない。
やる気か。やる気なのか。
正直もう体からは、かなりの拒絶反応が出ていた。お酒のことを考えると胸焼けがする。
ううっ。
それでも私はまたトロビンチョウと納豆を買い、ねぎ塩トントロ肉を焼き、有頭海老のソテー、ネギチャーシュー、塩こんぶをのせた冷奴を作ってテーブルに並べたのである。
「なんだこりゃ、つまみだな!」
またダンナはそう言ったが、言っただけで大人しくテーブルについた。
飲まないのかと聞くと、うんまぁ、もうねぇ、とつれない返事。
「昼のLINEで飲む気なのかと思っちゃったじゃん!ナンダヨー。」
ズッキーニとオリーブのチーズ焼きを手に、私もテーブルにつく。なんたる滑稽な晩ご飯。
ダンナはそれぞれを自分の取り皿にのせると、おもむろに席を立った。
そして、・・・冷蔵庫を開けて言った。「あるじゃん!」
ないのかと思ったよ、あるなら話は別だよ、とビールを手に戻って来る。月曜日はまだ迷いがあったから、ビールが冷えていなかったのだ。今回は抜かりはない。
そして水曜日。
もう本当に限界だ。お酒の事を考えると、頭痛すらしてくる。
しかしダンナの昼のLINEは、「今日は飲まな・・・・・・・いよ💦」であった。
この「・・・・・・・」に彼の迷いと私への揺さぶりが見える。
フー。
どうしますかねぇ。
明日は実家で飲むことになってるんだが・・・・・・・。