人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

グランド・ブダペスト・ホテル

ロケ地はドイツのゲルリッツとのこと。

古い町並みがそのまま残っていて、とても美しい。

       

 

   監督:    ウェス・アンダーソン

   キャスト:レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ

 

かつては豪奢で富裕層が長期滞在に使うような一流ホテルだった、グランド・ブダペスト・ホテル。

時の流れでオーナーも変わり、今は廃墟のようなホテルとなっていた。

年に数回やって来るオーナーとたまたま顔を合わせた作家は、このホテルの歴史を聞くことになる。

オーナーはかつてのこのホテルのベルボーイだった。

コンシェルジュのグスタブに気に入られ、その後の運命を共にすることになるのだ。

殺人の嫌疑をかけられたグスタブとの逃避行。

グスタブは最後まで紳士であり、ベルボーイは最後までそんなグスタブに忠実であった・・・。

 

ジャンルはコメディドラマ「ドラメディ」となっているが、日本人の私にはコメディというには違和感があった。

確かに命を懸けた逃避行はどこかコミカルで軽妙ではあり、楽しく見ることができた。

そういった心地良さがこの作品の良さだと感じたが、笑いを期待してしまうとガッカリするだろう。

まるで絵本のような美しさ、建築物の美、配色の美、古い時代の美、そこに一流コンシェルジュの立ち居振る舞いの美しさ、ベルボーイの純粋さが加わり、とにかく綺麗な作品だ。笑いですらその世界観には美しくあるものなのかもしれない。

バカ笑いは似合わない。

 

まぁストーリー自体は至ってシンプルだ。

美しさを楽しんだ。

 

 

ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆

ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆(1回目)★★★☆☆(2回目)分かりにくかったので2回観たのだ(笑)