ロケ地はドイツのゲルリッツとのこと。
古い町並みがそのまま残っていて、とても美しい。
監督: ウェス・アンダーソン
キャスト:レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ
かつては豪奢で富裕層が長期滞在に使うような一流ホテルだった、グランド・ブダペスト・ホテル。
時の流れでオーナーも変わり、今は廃墟のようなホテルとなっていた。
年に数回やって来るオーナーとたまたま顔を合わせた作家は、このホテルの歴史を聞くことになる。
オーナーはかつてのこのホテルのベルボーイだった。
コンシェルジュのグスタブに気に入られ、その後の運命を共にすることになるのだ。
殺人の嫌疑をかけられたグスタブとの逃避行。
グスタブは最後まで紳士であり、ベルボーイは最後までそんなグスタブに忠実であった・・・。
ジャンルはコメディドラマ「ドラメディ」となっているが、日本人の私にはコメディというには違和感があった。
確かに命を懸けた逃避行はどこかコミカルで軽妙ではあり、楽しく見ることができた。
そういった心地良さがこの作品の良さだと感じたが、笑いを期待してしまうとガッカリするだろう。
まるで絵本のような美しさ、建築物の美、配色の美、古い時代の美、そこに一流コンシェルジュの立ち居振る舞いの美しさ、ベルボーイの純粋さが加わり、とにかく綺麗な作品だ。笑いですらその世界観には美しくあるものなのかもしれない。
バカ笑いは似合わない。
まぁストーリー自体は至ってシンプルだ。
美しさを楽しんだ。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆(1回目)★★★☆☆(2回目)分かりにくかったので2回観たのだ(笑)