人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

カー

洗濯物を取り込んでいたのだ。

快晴。

春である。

夕刻に差し掛かっているとはいえ、まだ柔らかい暖かさが残されていた。

「カー。」

カラスが鳴いておる。

珍しいことではないが、近いので、ふとそちらに顔を向けてみた。

カラスだ。

カラスが電柱のてっぺんで、鳴いておった。

するとその後ろからもう一羽、カラスがやってきて、鳴いていたカラスの背後に止まったのだ。

狙って来たのか?偶然か?

口元を見ると、何か小さな丸いものを咥えている。

食べるのかな?と思ってみていると、カラスはそれを足元に置いた。

ちょっとつついたようだが、食べている感じではない。

やがて前にいた鳴いたカラスが、ピョンと軽く飛んで後ろ向きになる。カラス2羽が向かい合った感じだ。

そして、置いてあった「丸いもの」を食べ始めたのである。

それを見届けて、もう一羽も食べ始めたのだ。

へ~、一緒に食べてるよ。後から来たのが、分けてあげたんだねぇ。

食べ終わると2羽とも、くちばしを何度も電線にこすりつけてキレイキレイEE:AEAABとやっていた。

あんなに小さな脳みそで、大したものだ。

そういえば、カラスは結構賢いという話を聞いたことがある。

最後には揃って飛び去って行ったが、これからもああやって助け合って生きていくのかな。

お幸せにのEE:AE482