洗濯物を取り込んでいたのだ。
快晴。
春である。
夕刻に差し掛かっているとはいえ、まだ柔らかい暖かさが残されていた。
「カー。」
カラスが鳴いておる。
珍しいことではないが、近いので、ふとそちらに顔を向けてみた。
カラスだ。
カラスが電柱のてっぺんで、鳴いておった。
するとその後ろからもう一羽、カラスがやってきて、鳴いていたカラスの背後に止まったのだ。
狙って来たのか?偶然か?
口元を見ると、何か小さな丸いものを咥えている。
食べるのかな?と思ってみていると、カラスはそれを足元に置いた。
ちょっとつついたようだが、食べている感じではない。
やがて前にいた鳴いたカラスが、ピョンと軽く飛んで後ろ向きになる。カラス2羽が向かい合った感じだ。
そして、置いてあった「丸いもの」を食べ始めたのである。
それを見届けて、もう一羽も食べ始めたのだ。
へ~、一緒に食べてるよ。後から来たのが、分けてあげたんだねぇ。
食べ終わると2羽とも、くちばしを何度も電線にこすりつけてキレイキレイEE:AEAABとやっていた。
あんなに小さな脳みそで、大したものだ。
そういえば、カラスは結構賢いという話を聞いたことがある。
最後には揃って飛び去って行ったが、これからもああやって助け合って生きていくのかな。
お幸せにのEE:AE482