暑くなってきたので、少しずつ半袖を出し始めた。
長袖をしまわないので、タンスの上が見苦しくなる季節だ(笑)
パジャマも出した。
ふと、そのパジャマを見て思った。これ、何年着てるEE:AEB2F
手縫いのパジャマだ。
母は洋裁もできる人だったので、何とか私にも覚えさせたかったのだろう。母に言われて布地だけ買ってあったのだが、とうとう私は作らなかった。
実家に放置したままになっていたものを、見かねて母が仕上げてくれたのである。2006年のことだ。
半袖短パンの、ビッグサイズのパジャマ。
ダンナとお揃いで、私のが赤地にベティちゃん、ダンナのが白地にチキチキマシーンのケンケン。
どちらもアメリカンな柄で、今でも気に入っている。
そして驚いたことに、あまり劣化していないのである。
デザイン重視だったので、値段は考えずに柄で選んだ。
結果、普通にパジャマを買うよりも高くついた記憶がある。
それでもこんなに丈夫だったのだ。長く着れたことを考えれば、高くはない。
何より、世界で一つ、オンリーワンだ。
メイドインジャパンは世界に誇る品質だが、メイドバイマイセルフが最強なのではないか。
こうして、亡くなった母が作ったパジャマを、十数年経ってもまだ着ている。
しかし母が残したのは、形あるものだけではない。
私もバイマイセルフでメイドしたくなってきたのだ。
実はこのパジャマは母が作ったものだが、それ以前に母の手ほどきで服を数着、作ったことがある。
基礎とまで言わなくても、いくらかの実践的知識が私の中に残されているのではないかと思う。
そう思うと、あれもこれも作りたい。
ケチの我が家にゃ、なぜかハギレもたくさんあるぞ。
その前に、ミシンがない(笑)
まぁまだ、お裁縫など呑気にやっている場合ではない。
まずは家の中を徹底的に片づける。これが終わらないと、何もできないのである。
終わった暁には、ミシンのおねだりをしようと目論んでいる。
そう考えると、片付けもまた楽しいものだ。
子供の頃、どうしてもリスが飼いたくて、でも母がOKを出すなどという訳もないと諦めていたところ、「部屋が一週間片付いていたら、いいだろう」と言ったことがあった。
一週間、たったの一週間である。
これすらできなかった、子供の頃の私。
熱しやすく、冷めやすい。物事を継続する力がない。
果たしていつか、この家の中は片付くのだろうか。
そしてミシンは、買って良かったものになるだろうか。