人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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神の真意

大型ライブの迫る、とある金曜日の夜のことだった。

貴重な休日を守るために金曜の飲酒を封印していたが、それでは味気のない週末の始まりになってしまう。

せめて何か美味しいものでも食べて、お腹いっぱいのうちに寝てしまおうというのが新しい金曜日になりつつあった。

その日の目当てはラーメン。

駅の中にあるラーメン屋さんだったので、仕事帰りのダンナと最寄駅で待ち合わせ、一緒に向かうことにする。

秋津駅から、所沢へ。

お店は所沢の駅の中にある。

所沢で降り、ラーメン屋に行ってみると、目当ての限定は売り切れで終わっていた。

無駄足である。

しかしこのような時、私達には「にぼし神」が登場する。

にぼし神は、無駄なことなどさせないのだ。必ずこの無駄には、意味がある。

それはきっと、後になって分かるだろう。

にぼし神は偉大なのだ。

私達は気にも留めず、にぼし神のなすがままに従う。

ここではないと、神が言っているのだ。じゃあどこにするか?にぼし神の狙いはどこなのだろうか。

所沢に出ることも考えるが、飲み屋が多く、誘惑と試練の地になるだろう。

私達は、地元に戻ることにした。

あの辺ならだいたいお店は分かっているので、目的地を決めればそこに向かえばいいだけである。

戻る電車に乗った。

電車は少しばかり混んでいた。

離れて向かい合わせになるように席が空いていたので、私達は離れて座った。

座るとすぐに、スマホを立ち上げる。

私は「ただ座る」「ただ立つ」ということがもの凄く苦手で、少しの時間でもこうして何かをしたくなってしまうのだ。

無限の暇つぶしアイテム、スマートフォン。

SNSのチェックから始まり、お気に入りの掲示板、手軽なゲーム、気になっていたことの調べもの。

気が付くと、ずいぶん長く乗っているような気がした。

所沢から秋津まで、たったひと駅のはずである。

長い、長いひと駅であった。

そして悟った。

急行に乗ってしまったEE:AEB64

ぜ~んぜん確かめないで乗っちゃったよEE:AE5B1

ちょっと離れて向かいに座っているダンナを見るとちょうど彼も気づいたところのようで、タヌキの置物みたいな顔になっていた。

3つ先の駅でやっと停まり、秋津まで各駅で戻る。

何の無駄なのだ、にぼしよ。所沢まで行ってやったというのに。

秋津駅では、自動改札で引っかかる。そりゃそうだ、秋津から乗って秋津で降りるのはおかしい。

窓口で事情を話すと、一応所沢まで往復したことには違いはないので、その分を引かれた。

ちくしょうめ、何ならひばりヶ丘まで行ったがな!

何とも釈然としないまま改札を出て、じゃあ何を食べようかという話になる。

そういえば、この秋津駅に併設されていたお店が一新されたばかりであった。

2階には、「居酒屋・ごはん」と書かれたお店が入っていた。

新しいお店である。一応、「ごはん」とも書いていある。

ここに入ることにした。

「これがにぼしだったのかもしれないね。」

席について、口々に言った。にぼし神は、新しいお店に私達をいざなったのである。

メニューを開く。

・・・・・・・・・・。

金曜日の夜であった。

「乾杯EE:AEB30

結局、飲んでしまった(笑)いやむしろ、これこそが真のにぼしだったのではないか。

つまみはどれも美味しく、私達のテンションは上がった。

軽く飲むだけのつもりが、「残して持って帰ればいい」と言ってボトルワインを頼み、結局きれいに空けた。

そこで私は電撃のようにあることに気付かされたのだ。

私は軽く酔って、歌など歌いたくなっていた。

折しも大事なライブの前。

私はにぼし神の、本当のにぼしめし(思し召しのことである)を知った。

「カラオケに行こうEE:AE482歌の練習しろってことだよEE:AE5BE

こうしてスマホに私の酔っ払った恥ずかしい歌が録音され、翌日ウンザリするのであった。