人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

憑神

ホラーかと思ったら、コメディーだった!

     

   監督:降旗康男

   キャスト:妻夫木聡、夏木マリ、佐々木蔵之介

幕末の江戸。時代は変わろうとしているところであった。

代々将軍の影武者を務めて来た別所家。

次男の彦四郎は婿養子に出ていたが、舅の策略にはまり離縁、実家に戻って肩身の狭い思いをしていた。

しかし長男の佐兵衛は根っからの遊び人。

家主としての務めも果たさず、ついには影武者のお役目を彦四郎に譲ってしまう。

そんな頃彦四郎は、出世のご利益のあると言われる神社を詣でることにしたのだ。

ところが酔っぱらって拝んだ先は、違う神社。

結果厄神に憑かれ、ますます運気は下がっていくのだが、その神社は「三巡神社」。

厄神は3度やってくるという・・・。

彦四郎の心情はシビアだが、ホンワカとしたストーリーである。

どの厄神も憎めないところがあり、微笑ましく見ることができる。

最初は何とかこの不幸から逃れようとしていた彦四郎が、やがて堂々と受けて立ち、最後には運命を受け入れる覚悟を決めるあたりがすがすがしく気持ちが良い。

そのクライマックスがエンディングの「どう運命を受け入れるか」になるのだが、涙チョチョ切れた。

彦四郎、かっこいいよEE:AEB69そして運命を共にした仲間も。

力を抜いて観られる作品だ。切なく潔いラストもいい。

しっかし、邦画の音声バランス、何とかならんもんかねぇ。

セリフ小さくて聞き取れんよEE:AE5B1ボリューム上げると音楽でか過ぎるし。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆