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娘ぶー子がまだ小さかった頃のことである。
パートタイマーだが仕事をしていたので、私は生後6ヶ月からぶー子を保育園に預けていたのだが、やはり預けっぱなしという訳にはいかず、数々の行事をこなしていかなくてはならなかった。
慣れない人との付き合いが苦手で、園の行事は本当に苦痛であった。
苦痛だったが、子供のために、行かなくてはならないのである。
弁当も苦手だった。
園の集まりは、本当に苦痛だったのだ。
しかしクラスの保護者も先生も、いい方ばかりであった。
保護者の年齢は20代~40代とさまざま、仲が良く、園の行事以外でも良く集まったものだ。それも苦痛だったが(笑)
私は酒飲んでゴロゴロしている方が良かったのである。
あれは確か、運動会だったと記憶している。
昼食時、教室に集まって、みんなで弁当を食べていた。
床に座り、子供も一緒になって、家族ごとにかたまって食べていたのだ。
ぶー子のクラスの年齢はまだ低い方で、外ではもう食べ終わった年齢の高い子供たちが遊びだしていた。
ということは、もう昼食の時間もそこそこ経っていたのだろう。デザートの果物なんか食べたりする人もいる時間帯であった。
そのご夫婦には上に中学生の子供がいたので、保護者の中では年齢が高い方であった。
穏やかで明るく、でしゃばらないがみんなに頼りにされていたのだ。
お母さんは笑顔を絶やさぬ優しい人、ダンナさんはスキンヘッドのコワモテという組み合わせであった。
弁当の時間は平等に流れる。
嫌々集まっている私も、ヤンママも、スキンヘッドも、みな等しく座って、子供と向かい合っていたのだ。
その時、廊下を走り回っていた子供の一人が、こちらの教室を覗き込んで大声でこう言った。
「おい!ハゲが柿食ってるぜ!!」
その声は教室中に響き渡り、気まずい雰囲気が漂う。
間違いない。確かにハゲが柿を食っていた。
いや、ハゲだって柿ぐらい食べるだろう。
しかしハゲが柿か・・・。
このセリフが猛烈に私の腹筋を刺激し、食事中の私の食道及び鼻の穴を一気に窮地に陥れた。
いまだに思い出す一言だ。
いまだに刺激される。