世界で一番読まれている本と言われる聖書。
昔、どれ読んでみようかと新約聖書を開いてみたことはあったが、最初の方は名前ばっかりですぐに挫折だ。
小説などではない。
決して読みやすいとはいい難い本なのである。しかも長い。
そんな敷居の高い本を、読みやすくダイジェスト版にしてくれたのがこの本だ。
旧約聖書から順を追って、コンパクトに抜粋してまとめている。
逸話や伝説的な話ばかりで、果たして事実なのかという考えはこの際置いておく。
何しろ「神様と人間の契約」の話である。奇跡だらけだ。
しかし、信じるものだけが救われるのである。
登場人物のその信仰心の深さには驚かされる。信じるものは、強くなれるのだ。
話はひとつのストーリーではない。
時系列で繋がってはいるが、例えばアダムとイブの話、ノアの箱舟の話、誰それさんの話、という風に、短編集のような感じの仕上がりになっている。
ものすごくものすごくものすごくたくさんの人が出てきて、色んな昔の国が出てきて、征服されたり迫害されたり、ひじょーーーーにややこしいです(笑)
興味深い話なのだが、翌日に読む時は必ずといっていいほど数ページ前から読み返さないと思い出せない。
イスラエルだとかパレスチナあたりの古い歴史も絡んでくるが、複雑過ぎて吸収しきれなかったEE:AE5B1
だからといって、敷居が高いわけではない。むしろ興味がわき、もっと色々読んでみたいと思ったぐらいである。
広い聖書の世界は、ちょっと首を突っ込んだぐらいでは積み重なっていきそうにない。
入門書としては、ちょうど良かった。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆~★★★★★(興味があるかどうかによる)
「図解・聖書の世界」 月本昭男監修
学研パブリッシング