あろうことか、名作フランダースの犬のネロとパトラッシュが、天才バカボンの世界に蘇るという・・・。
監督:FROGMAN
声:FROGMAN、瀧本美織、 犬山イヌコ
バカボンのパパは、今日も太陽が西から昇る方法を考えている。
その一方内閣情報局では、大変なことになっていた。秘密組織「インテリペリ」のコンピューターが、もうすぐ起動するというのだ。
全てを凌駕するこの機械が稼働するようになれば、インテリペリが悪用することは必至。世界の危機である。何とか阻止したい。
インテリペリの方は、あとひとつのデータを入力できずにいるところであった。
それはバカボンのパパの本名。
あの手この手で聞き出そうとするも、パパはなかなか教えてくれない。
そこでインテリペリは、ネロをバカボンのもとに送りこむことを考え出したのである。
子供同士の何気ない会話から、聞き出せないだろうか。
人類を思うがままにしたいインテリペリと、自分を不幸にした人類への恨みを募らせるネロが、手を組んだ・・・。
笑いにも色んな種類があり、好みや相性がある。これは割と分かりやすい笑いだと思うが、それだけに「下らない」と感じる人もいるかもしれない。
しかし、下らないボケの連発がジャブのように効いてくるのだ。こうなると、もはや心地良くさえ感じる。
アニメーションは現代風コメディタッチのキャラと融合し、平成仕様で新しい。逆にネロとパトラッシュはそのままで、そのギャップが面白い。
そして、観終わってふと感じた。バカとは何か。
バカとは、バカである。しかしそこにあるのは純真さであって、汚れや罪がない。
バカボンパパの世界観と、それを信じる家族。
何か忘れてはならないものが、そこにあるように思う。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆