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やっとひとつ空いた。
今年のはじめに作ったりんご酒である。
私しか飲まないのでなかなか減らないのだが、やっと1.8ℓ分の容器が空いた。
長かった。
りんご酒などを作ろうと思ったきっかけは、大量にもらったりんごが余ってしょうがなかったからである。
しかしりんご酒にしても、そう大量に消費するわけではなかったので、1.8ℓのホワイトリカーを2本も使う羽目になってしまった。
大きな容器に2つ。
しかし、自家製の果実酒である。私はこれをとても楽しみにしていた。
作る時に知ったのだが、果実酒は、作るのは簡単だが時間がかかる。
実に半年待って、やっと飲み頃だ。
否が応でも楽しみになる訳で。
ロックが美味しいと言われていたが、私はガブガブ飲んでしまうので割る必要があった。
アルコール度数、35%。
ワインですら飲み過ぎて悪酔いするのだ、これは結構薄くしなくてはなるまい。
私は氷を入れたグラスに、りんご酒1:炭酸3ほどの割り合いにして飲んでみた。
自家製りんご酒。
なんじゃこの間の抜けた味は。
薄っぺらのペナンペナンである。
合計3.6ℓのりんご酒の一口目で、「まずい。」である。
ガッカリだ。
しかしまずくても、捨てる気がないのなら飲むしかない。
それからコツコツと我慢して飲んでいたのだ。
ところがある日、また「薄っぺらいペナンペナンだ」と思いつつ飲んでいたら、ふと、「薄っぺらい=味が薄い」ではないのか、という気がしたのだ。
早速濃いめにして飲んでみたら、おー、かなりマシになった。
コクが出たというか、味がするというか。
しかしその分、甘くなった。
甘くてエグい。
それでもペナンペナンよりはマシだったので、甘くて濃いりんご酒をコツコツと飲んでいった。
濃いくせに甘いので飲みやすく、グイグイいけてしまう。
りんご酒を飲むと、必ずと言っていいほど翌日に影響した。
しかしやっと、半分消費したのだ。
容器がひとつ空いた。
洗って干して、例によって出しっぱなしていたが、昨日スーパーに行くと、グレープフルーツが6個300円になっていた。
グレープフルーツ。
その時、私の中で何かがどこかに繋がった。
グレープフルーツ酒EE:AEAABEE:AEAABEE:AEAAB
ちょっと前に、BlueJayさんのキーボーディスト・きょんさんから、やはり自家製のグレープフルーツ酒を分けてもらったことがあったのだが、これが恐ろしく美味しかったのである。
「ルビーだからちょっと甘くてEE:AE5B1」と言っていたが、私は自前の激甘エグりんご酒を飲み続けてきたのである。甘いどころか柑橘系の爽やかさとグレープフルーツ独特の苦味が絶妙で、「次はこれを作るEE:AE4E5」と決めていたのだった。
かくして6個のグレープフルーツとレモンを買ってきた。
きょんさんのと違ってルビーではなく普通の黄色いのであるところが不安だが、やらねば進まないのである。
そもそもりんご焼酎なんて、おかしいじゃないか。焼酎といったらグレープフルーツである。ほんとか??
ところで、酒1.8ℓに対するグレープフルーツは、私の買ったグレープフルーツの半分である。
早急にもう1つの容器を空けたいところだ。
りんご酒欲しい方、お分けします。ただしマズイです(笑)