人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

3.6ℓの努力

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やっとひとつ空いた。

今年のはじめに作ったりんご酒である。

私しか飲まないのでなかなか減らないのだが、やっと1.8ℓ分の容器が空いた。

長かった。

りんご酒などを作ろうと思ったきっかけは、大量にもらったりんごが余ってしょうがなかったからである。

しかしりんご酒にしても、そう大量に消費するわけではなかったので、1.8ℓのホワイトリカーを2本も使う羽目になってしまった。

大きな容器に2つ。

しかし、自家製の果実酒である。私はこれをとても楽しみにしていた。

作る時に知ったのだが、果実酒は、作るのは簡単だが時間がかかる。

実に半年待って、やっと飲み頃だ。

否が応でも楽しみになる訳で。

ロックが美味しいと言われていたが、私はガブガブ飲んでしまうので割る必要があった。

アルコール度数、35%。

ワインですら飲み過ぎて悪酔いするのだ、これは結構薄くしなくてはなるまい。

私は氷を入れたグラスに、りんご酒1:炭酸3ほどの割り合いにして飲んでみた。

自家製りんご酒。

EE:AE4E6EE:AE4E6EE:AE4E6

なんじゃこの間の抜けた味は。

薄っぺらのペナンペナンである。

合計3.6ℓのりんご酒の一口目で、「まずい。」である。

ガッカリだ。

しかしまずくても、捨てる気がないのなら飲むしかない。

それからコツコツと我慢して飲んでいたのだ。

ところがある日、また「薄っぺらいペナンペナンだ」と思いつつ飲んでいたら、ふと、「薄っぺらい=味が薄い」ではないのか、という気がしたのだ。

早速濃いめにして飲んでみたら、おー、かなりマシになった。

コクが出たというか、味がするというか。

しかしその分、甘くなった。

甘くてエグい。

それでもペナンペナンよりはマシだったので、甘くて濃いりんご酒をコツコツと飲んでいった。

濃いくせに甘いので飲みやすく、グイグイいけてしまう。

りんご酒を飲むと、必ずと言っていいほど翌日に影響した。

しかしやっと、半分消費したのだ。

容器がひとつ空いた。

洗って干して、例によって出しっぱなしていたが、昨日スーパーに行くと、グレープフルーツが6個300円になっていた。

グレープフルーツ。

その時、私の中で何かがどこかに繋がった。

グレープフルーツ酒EE:AEAABEE:AEAABEE:AEAAB

ちょっと前に、BlueJayさんのキーボーディスト・きょんさんから、やはり自家製のグレープフルーツ酒を分けてもらったことがあったのだが、これが恐ろしく美味しかったのである。

「ルビーだからちょっと甘くてEE:AE5B1」と言っていたが、私は自前の激甘エグりんご酒を飲み続けてきたのである。甘いどころか柑橘系の爽やかさとグレープフルーツ独特の苦味が絶妙で、「次はこれを作るEE:AE4E5」と決めていたのだった。

かくして6個のグレープフルーツとレモンを買ってきた。

きょんさんのと違ってルビーではなく普通の黄色いのであるところが不安だが、やらねば進まないのである。

そもそもりんご焼酎なんて、おかしいじゃないか。焼酎といったらグレープフルーツである。ほんとか??

ところで、酒1.8ℓに対するグレープフルーツは、私の買ったグレープフルーツの半分である。

早急にもう1つの容器を空けたいところだ。

りんご酒欲しい方、お分けします。ただしマズイです(笑)