雪が降って予定が変わったので、アテにしていたネタがなくなった(笑)
だから先週の事を書く事にする。
仕事を辞めて半年以上経ったが、今のところ、働く予定はない。
家の事にケリがついていないというのが一番大きな理由だが、ケリなどつきそうにないから、当分この生活になることだろう。
しかし、金が欲しい。
「お金が欲しいの。」なんていう段階ではない。切実に金が欲しいという状態まで来ている。
見栄を張る訳ではないが、生活に困っているのではない。
困っているのは「遊ぶ金」の方である。
必要な物はダンナが買ってくれるが、自分のお金じゃないから言いにくいものが多すぎるのである。
多くは些細なものだ。
しかし、些細だから、言えないのである。
安いネックレス、可愛いパジャマ、おっ、ちょっと美味しそうなハンバーガー。
欲を言えば果てしないが、我慢はできる。
しかし一生この我慢が続くのかと思うと、我慢が続く我慢ができなくなってきたのである。
ああ、今、猛烈にしょうもない物を買ってみたい。
そんなところに舞い込んだバイトが、例のモデルである。
この話のたびに説明しなくてはならないのが恥だが、母の所属する老人油絵グループのモデルである。
とうとう、年金受給者からもらう金をアテにするようになってしまったのであった。
ただ、ひとつだけハッキリ言いたい。これはかなりキツい仕事である。
睡魔との長い長い戦いなのである。
私だけかもしれないが、仕事をする上で一番つらいのは「睡魔」であり、次が「暇」なのだ。私には非常にキツい。
だから今日はその激務に備えて、午前中はほとんど寝ていたのに・・・、雪で延期だ。
しかし実は先週に、1回目があったのだ。
その時に、少しでもこの戦いを楽にできないかと、「本を読むポーズ」を提案した。
できるだけ顔が正面に向くように背を伸ばし、本を離してポーズをとってみる。どうせ老眼だから、その方が見やすいのだ。
簡単にOKは出たが、実はその本は、ゲームの攻略本である。
しばらくすると、絵を描きながら母が「あんた、それもしかしてマンガ?」と聞いてきたが、どうせ分かるまいと思い「違う、ゲームの攻略本。」とサラッと返すと、案の定「あらそう。」と知ったように答えた。
そもそもこの「攻略本を読む」という行為は、私の中では「読書」に含まれ、夜寝る前の短い時間しかチャンスがなかった。
それも、飲んでしまうと読めないのでなかなか進まなかったのである。
一方ゲームの方にはバンバン時間を割くので、必要な情報を私は早く欲していた。
しかし、攻略本を開いて見て不安になった。
「パーティーメンバー、ゲストメンバー、召喚獣の能力値は、右記の計算式で決まる。おおまかに言うと、下の表にあるベース値が高いほど初期値が高くなり、補正率が高いほど能力値の伸びが良くなるのだ。ちから、魔力、活力、スピードは、上がり方が決まっているのに対し、最大HPと最大MPは「成長値」の増加量がランダムで決まるため、レベルごとの値が特定できない。成長値の具体的な変化のしかたは右ページの・・・・」
確かに絵も多いが、細かい字でビッシリこの調子で書かれている。
攻略本なら眠くならないかと選んだのだが、これは選択を間違えたか。
5時、終了。
眠くならなかった代わりに、ほとんど頭に入らなかった。
ゲームをしながら分からない部分がいくつもあったのだが、解決したのはひとつだけだ。
「おたから」は全部売っていいのですかEE:AEB64
でも売らないとお金がなくてEE:AEB64
リアルもバーチャルも貧乏である。
しかも、リアルにはおたからすらない。