人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ダブル・ブッキング

19時30分スタート。久米川。

数年ぶり、中には十数年ぶりに会う人もいる、昔の職場の仲間達との飲み会であった。

2時間半のコース、22時終了だ。

ひとりは「最後まで残れないと思う」、

ふたりは瑞穂だか青梅だか、とにかくとても遠いところから来ているので早く帰ることになる、

ひとりは「プータロー寸前で忙しい」、

そうなると私を含めてふたりしか残らないのだ。早めのお開きと見込んでいた。

なので、10時に久米川に来るようにダンナに言ってあったのである。

しかし実際には、ひとりは「早く帰らなくても良くなった」、

瑞穂・青梅組は車で来たので時間制限なし、

プータローは家庭不和で自由に過ごしている、

全員で二次会となった。

運転手は飲まなかったことを、私が証言する。ご心配なく。

一番年下のごーちゃんですら、もう40歳になっていたので驚いた。

話題は老眼に頭髪、みんな同じ穴のムジナなので、照れも恥もなく真面目だ。

全員が結婚し、皆小さな問題を抱えていたが、皆安定して幸せであった。

美味しい料理に酒。

素晴らしいひとときである。

「今どこ~?」10時過ぎにダンナからメールくる。

しまった・・・、こりゃ結構厄介なことになったぞ。

かくかくしかじか、全員カラオケボックスに来た経緯を説明し、適当で自分だけ先に帰るから、どこかで時間を潰すように頼む。

「どこかと言われても・・・。」

どこかで待てという自分も無責任だが、どこも思いつかないダンナもどうなのか。

に行けばスーさんが毎日いるとの噂があったので漣に行くように提案したのだが、一応電話をしてみたらスーさんはもう寝ていた。

金曜日のスーさんは早い。

金曜日のダンナ、路頭に迷う。

私は次に予定を入れてしまっていたことを皆に正直に話し、先に帰ると席を立ったのだが、結局それがきっかけでお開きになってしまった。

「次の日があるからちょうどいい頃合いだった。」

「奥さんが待ってるから。」

みんな優しい。

あれから15年が経っているが、懐の広い大人になっていた。

それなのに私は、ダブルブッキングで双方に迷惑を・・・EE:AEB64

電話でスーさんを起こした事も含むと、トリプル迷惑である。

ダンナは北口のベンチで、小さなパックの日本酒をひとり飲んでいた。

晩御飯はすき家のカレーにビールだったそうな。

埋め合わせという訳ではないが、せめてちょっと気の利いたところに連れて行ってあげたくなった。

かくして私ばかりが贅沢フルコースとなる。

・・・ひどい二日酔いだ。

お義母さんの月命日のお参りから戻ると、私もダンナもすぐに寝た。起きたら夜の9時である。

こうして1日が終わろうとしているが、ダンナはまた飲む気でいる。

私はといえば全く全然これっぽっちも飲みたくないが、今日は土曜日である。飲まないのは何となくもったいないが、明日はバンドの練習日だ。二日酔いで挑みたくはない。

揺れている@23時23分。