人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

大五郎の災難

<<外出のため、自動投稿になります。コメントのお返しが遅れますEE:AEAD9EE:AEAD9>>

おとといの寝逃げが功を奏してか、今朝がた目が覚めたらそれっきり眠れなくなってしまった。

眠い。

今眠い。

猛烈に眠いが、出かけなくてはならない。

なので手短に。

そういった意味では、早起きであった。

しかし目覚ましが鳴っても、悔しくて起きる気になれない。

目覚めたくて目覚めたわけではないのだ。

しかも今日は、午前出勤ではないか。

もうどこにも寝る隙がないと思うと、忌々しい。

3度目の目覚ましを止めると、観念して起きた。

時間がないのだ。

今日は忙しいのである。

リビングに下りると、一番乗りであった。

主婦としては当たり前だが、何だか久しぶりの光景である。

猫たちがワッと寄って来て、ご飯を食べたい、とそれぞれの方法で迫ってくる。

う~~ん、猫が先かダンナが先か。

時計を見ると、もうダンナが起きてくるまであまり余裕はなかったので、猫は後回しだ。

言葉が通じないのをいい事に、このスルーっぷり。

朝ご飯は、すでに切って売っていたサラダと、ソーセージとスクランブルエッグである。

余談だが、私のレシピにはオムレツはない。

頑張ってもスクランブルになっちゃうんだよッEE:AE4E5

ソーセージを焼いたそのまままのフライパンで、卵を焼く。

菜ばしで卵を軽く混ぜて、あっ、ちょっ・・・。大五郎が・・・。

コイツは本当に本能のまま生きているので、旨そうな匂いなんかすれば、そこに向かうのみである。

彼は流し台の上に乗っていた焼きたてのソーセージに向かって、イノシシのごとく突っ込んできた。

しかしこんなことはしょっちゅうなので、流し台に飛び乗ったところで「ゴラ!」と一喝する。

一瞬の出来事である。

いつもの事だと思っていた。

ダイは懲りた様子もなく諦めてそのままカウンターから下りたが、卵を盛り付けて向き直ると、もう正面に座ってソーセージを狙っていた。

しつこいね、今日も。

ん??

あ??

何か違う。

最初私は、ダイがまたどこかつまらぬところに顔でも突っ込んで、埃まみれになってきたのかと思った。

ヒゲがフワフワなのである。

しかし良く見ると、ヒゲの大部分が縮れてカールしていた。

こ、焦げちゃった!

大五郎のヒゲが、焦げちゃった!!

どうやら流し台に飛び乗った時にフライパンの横を掠めた一瞬、コンロの火がダイのヒゲを焦がしてしまったらしい。

本人は気付きもせず、いつものアホヅラでソーセージを狙っている。

「ダイちゃんが大変だ!!」と騒ぎ立てるとダンナがすっ飛んできて、縮れて丸まったヒゲを見ると「ハクション大魔王みたいだ・・・。」と真面目に言った。

ヒゲなんて焦げても焦げなくてもアホヅラなのに、ますますアホヅラになってしまった。

このヒゲ、元に戻るだろうか?

そしてダイがイケメンになる日は来るのだろうか。