誕生日だからと言って、特別なことは何もなかった。
プレゼントは小出しにもらっていたし、珍しく娘ぶー子が家にいたし、これはこれでいいんじゃないかと。
まぁ家族元気で笑顔がある事が、一番の喜びである。
という訳で昨日は久しぶりに3人揃って外で食事をしたのだ。
車に乗り込む。
すかさずぶー子が「音楽かけていい?」という。
しまった、忘れてた、先を越された!!
いつも選曲の権利で私とぶー子がぶつかっていたのだ。
基本、早い者勝ちだが、久しく一緒に車に乗ってなかったので忘れていた。
反射的に「えー!?」と抵抗するが、良く考えてみれば以前記事にしたように、もう曲が死んでいるのだ。
聴き飽きたディスクばかりで、この頃は何も聴かずに車に乗っているほうが多いほどである。
むしろこれは、新曲を仕入れるチャンスではないか。
FMからiPodの音を拾うので、音質はひどく悪い。
ぶー子の曲を聴きたくない理由はそこにもあるのだが、もうそれ以前の女同士の戦いなのである。
選曲の権利を勝ち取るという事は、そこからのドライブタイムをバラ色にするのだ。
その時間、あなたになど渡しはしないわEE:AE47B
自分云々ではない。
「お前にはやらん」である。
しかし新曲が死んでいるぽ子には、図らずも有難い結果となった。
HIPHOP、R&Bに偏ってはいたが、どれも新しい。
「この曲はNe-Yo。」
「ニーヨ?ネーヨだと思ってた。」
「ネーヨじゃネーヨ。」
「ネーヨじゃニーヨ。」
新しい発見だが、「ねぇよ」を「にぃよ」と発音すると、バカなヤンキーっぽくなる。
「この曲は、Ne-Yoとカニ・ウェストとケリー・ヒルソンと、とにかく凄い3人が集まった曲で・・・」
「ふんふん」
「ふーん。」
「・・・カニ?」
「カニって(笑)」
「そう、この3人は凄いんだよ、それが一緒に・・・」
「ちょー、待った、カニ?」
「・・・カニ。・・・ケニーかもしれない。で、その3人が、」
「ちょっと待って!?カニなの!?」
「だーもう、カニかケニーなの!!いいじゃん、そんなんどっちでもEE:AE4E5で、この曲が、」
「ちょっと待ちー!!こっちが何にもわかんないと思って、知ったような口でカニとか言って、いい加減なやつだな。」
「だって、『キャニ~♪』みたいに言うから、どっちかわかんないんだよ!!いいじゃんどっちでも!!」
「そんな有名な人なのに、カニかケニーかも分かんないの!?」
「うるさいうるさいうるさいッ!!もーホントにつまんねー事で(バカなヤンキー風に言うなら「つまんにー事」)人の揚げ足いちいち取りやがってこのクソがEE:AE4E5」
つまんねー事でいちいち揚げ足を取ってしまったので、曲の解説を聞き逃してしまった。
しかしその名が「カニ(カニかよ)」なのか「ケニー」なのかの方は気になったので、追求してみることにした。
KANYE・WEST。
単純にKANNYかと思っていたが、このスペル。
YはIと同じ読みをするので、置き換えるとKANIE。
IEは「イー」と発音するので、Nと合わせて「ニー」か。
KAのAは日本語にない「æ」、アとエの中間の音なので、それをアととるかエととるかである。
そうなると、カニーかケニーである。
カニーとは不自然だが、ケニーなら普通KENNYだろう。
蟹江・・・。
答えはまんまローマ字読みの「カニエ」であった。
カニエて・・・EE:AE4E6
Keri Hilson Ft. Kanye West Ne-Yo Knock - Down (with text lyrics)