人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

誕生日だからと言って、特別なことは何もなかった。

プレゼントは小出しにもらっていたし、珍しく娘ぶー子が家にいたし、これはこれでいいんじゃないかと。

まぁ家族元気で笑顔がある事が、一番の喜びである。

という訳で昨日は久しぶりに3人揃って外で食事をしたのだ。

車に乗り込む。

すかさずぶー子が「音楽かけていい?」という。

しまった、忘れてた、先を越された!!

いつも選曲の権利で私とぶー子がぶつかっていたのだ。

基本、早い者勝ちだが、久しく一緒に車に乗ってなかったので忘れていた。

反射的に「えー!?」と抵抗するが、良く考えてみれば以前記事にしたように、もう曲が死んでいるのだ。

聴き飽きたディスクばかりで、この頃は何も聴かずに車に乗っているほうが多いほどである。

むしろこれは、新曲を仕入れるチャンスではないか。

FMからiPodの音を拾うので、音質はひどく悪い。

ぶー子の曲を聴きたくない理由はそこにもあるのだが、もうそれ以前の女同士の戦いなのである。

選曲の権利を勝ち取るという事は、そこからのドライブタイムをバラ色にするのだ。

その時間、あなたになど渡しはしないわEE:AE47B

自分云々ではない。

「お前にはやらん」である。

しかし新曲が死んでいるぽ子には、図らずも有難い結果となった。

HIPHOP、R&Bに偏ってはいたが、どれも新しい。

「この曲はNe-Yo。」

「ニーヨ?ネーヨだと思ってた。」

「ネーヨじゃネーヨ。」

「ネーヨじゃニーヨ。」

新しい発見だが、「ねぇよ」を「にぃよ」と発音すると、バカなヤンキーっぽくなる。

「この曲は、Ne-Yoとカニ・ウェストとケリー・ヒルソンと、とにかく凄い3人が集まった曲で・・・」

「ふんふん」

「ふーん。」

「・・・カニ?」

「カニって(笑)」

「そう、この3人は凄いんだよ、それが一緒に・・・」

「ちょー、待った、カニ?」

「・・・カニ。・・・ケニーかもしれない。で、その3人が、」

「ちょっと待って!?カニなの!?」

「だーもう、カニかケニーなの!!いいじゃん、そんなんどっちでもEE:AE4E5で、この曲が、」

「ちょっと待ちー!!こっちが何にもわかんないと思って、知ったような口でカニとか言って、いい加減なやつだな。」

「だって、『キャニ~♪』みたいに言うから、どっちかわかんないんだよ!!いいじゃんどっちでも!!」

「そんな有名な人なのに、カニかケニーかも分かんないの!?」

「うるさいうるさいうるさいッ!!もーホントにつまんねー事で(バカなヤンキー風に言うなら「つまんにー事」)人の揚げ足いちいち取りやがってこのクソがEE:AE4E5

つまんねー事でいちいち揚げ足を取ってしまったので、曲の解説を聞き逃してしまった。

しかしその名が「カニ(カニかよ)」なのか「ケニー」なのかの方は気になったので、追求してみることにした。

KANYE・WEST。

単純にKANNYかと思っていたが、このスペル。

YはIと同じ読みをするので、置き換えるとKANIE。

IEは「イー」と発音するので、Nと合わせて「ニー」か。

KAのAは日本語にない「æ」、アとエの中間の音なので、それをアととるかエととるかである。

そうなると、カニーかケニーである。

カニーとは不自然だが、ケニーなら普通KENNYだろう。

蟹江・・・。

答えはまんまローマ字読みの「カニエ」であった。

カニエて・・・EE:AE4E6

Keri Hilson Ft. Kanye West Ne-Yo Knock - Down (with text lyrics)